2020年4月8日水曜日

2020年4月8日(マルコによる福音書12:41~13:37)

マルコによる福音書12:41~13:37
「それらの日には、このような苦難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の諸力は揺り動かされる。その時、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。」
私たちには、この世で苦難があります。苦難の当事者になると、それがすべてになってしまいます。私たちの今のことにしても、未曾有の危機と感じてしまう。しかし、これは未曾有のことではありません。少し前にご紹介しましたが、ルターはペストの時代に生きました。教会を含む社会がペストに脅かされた時代があります。悲しみの中で迎える受難週を、わたしたちも2011年に経験しました。津波で破壊された教会がたくさんありました。あるいは、新型インフルエンザでここ数年の間にも地域的な大流行が起き、多くの方が亡くなりました。エボラ出血熱の感染拡大もニュースになりました。これは、未曾有ではない。むしろ、隣人の痛みをどれだけ感じてきたのかと問われているのかも知れません。
苦難の日は、必ず私たちにやって来ます。それがいつなのか、どういう形でなのかを私たちは知りません。しかし主イエスは、本当に私たちが畏れるべきなのは、人の子が来られることだ、と言います。イエスご自身が再び私たちのところへやって来る。私たちは神の前に立たされます。むしろその日を真剣に畏れるようにと言われます。「天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない」という方の前に立たされる日、私たちの心の中に潜んでいたものがあらわにされます。それは、本当に恐ろしいことです。
キリストは、私たちを救うために来てくださいました。このお方は、私たちの身勝手な罪を全部引き受けるために私たちのところへ来て、十字架にかけられました。私たちは、いずれ必ず滅びます。しかし、キリストの言葉は滅びません。キリストが語りかけてくださった神の国の福音は、なかったことにはならないのです。
「あなたがたは自分のことに気をつけなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で打ちたたかれる。また、私のために総督や王の前に立たされて、証しをすることになる。こうして、まず、福音がすべての民族に宣べ伝えられねばならない。」
私たちを罪から救ってくださるキリストの福音が、すべての人に宣べ伝えられなければならない。そのために、神様ご自身の霊が私たちを支え、私たちをキリストの福音の証人にしてくださいます。キリストの愛を私たちが宣べ伝えるために。

2024年4月19日の聖句

ノアは、すべて神が命じられたとおりに果たした。(創世記6:22) (イエスの言葉)「私のこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。」(マタイ7:24) 風水害や地震などの自然災害の多い場所に住んでいると、今日の主イエスの言葉はよく分かります。「岩の...