2021年2月25日木曜日

2021年2月25日(詩編65)

詩編65
我らの救いの神よ
あなたは義によって
恐るべき業によって答えます。
遠い海、地の果てに至るまですべてが信頼する方。
強い力によって山々を固く据え
大いなる力を身に帯び
大海のどよめき、波のどよめき
そして諸国の民の騒ぎを鎮める方。(6~8節)

神さまの御業を覚えると、気が遠くなります。「強い力によって山々を固く据え、大いなる力を身に帯び、大海のどよめき、波のどよめき(中略)を鎮める方」というのは、創造の出来事を想起しているに違いありません。そして、山々を据えた御業、海を鎮めた御業によって、諸国の民の騒ぎをも鎮めたお方です。想像のときの神の力強い御業は、今も生きて働いておられる方の御業に他ならない。そのように言うのです。
10節以降では、今このときもこの世界に生きて働いておられる御業を覚えています。「あなたは地を訪れてこれを潤し、大いに豊かにします。神の水路は水をたたえ、あなたは穀物を備えます。あなたがそのように整えたのです。畝を潤し、土をならし、豊かな雨を注いで柔らかにし、萌え出でたものを祝福してくださいます」(10~11節)。今、雨が降って大地を潤し、大地が土の実りを結ぶのも神の御業に他ならない。そのことに驚き、神さまの御業を覚えて恐れている。それがこの詩編の信仰です。
この詩編の中でもいちばん私の心に残ったのは、2節の言葉です。「あなたには沈黙も賛美。」言葉を失うほどの神さまの御業に圧倒されているのではないでしょうか。神さまがこの世界を造ってから今に至るまで、絶えず働き私たちの命をもつないでくださっている途方もない御業。ただ驚き、沈黙するしかない。しかし、その沈黙さえも賛美に他ならない。神さまの偉大さに触れると、人間は自分の小ささや過ちを自覚しないわけにはいかず、恐れるばかりです。「数々の過ちが私を責めたてます。」しかし、この詩編は確信をもって続けます。「私たちの背きを、あなたが覆ってくださいます」と。これもまた、驚くべき神さまの御業です。
言葉を失い、ただ沈黙して神にこころを注ぎ出す私たちを、神が今日も御心に留めていてくださいますように。お一人おひとりに神さまの祝福がありますように。

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