2022年10月28日金曜日

2022年10月28日の聖句

律法を知らない子どもたちがこれを聞いて日々学び、あなたがたの神、主を畏れるようになる。(申命記31:13)
すべて善を行う者には、ユダヤ人はもとよりギリシア人にも、栄光と誉れと平和があります。神は人を分け隔てなさいません。(ローマ2:10~11)

ラジオのニュースで聞いたのですが、東京都渋谷区の美竹公園が突如出入り禁止になったそうです。区の複合施設の整備計画の一環なのだそうですが、予定していたよりも半年ほど早く、しかも何の前触れもなく公園が閉鎖になった。それで、この公園で寝泊まりしていた路上生活者が閉め出されることになりました。他の場所に移動した人もいましたが、それを拒む人もいたそうです。
私は、とてもひどい対応だと思います。どこで生活しているのであろうと、その人にも毎日の暮らしを営む権利はあるのではないでしょうか。以前、ブラジルに行きました。大都会のサルバドルに着いて、車で2時間くらいかけてジョタカという農村にある教会へ行きました。その途上で、ブラジルの教会の石塚惠司牧師が、ここら辺の家は全部、自分の土地ではない場所に勝手にやって来て建てた家なんだよ、と教えてくださいました。一軒二軒ではありません。そういう家々で一つの集落ができるほどです。勝手に電線から電気を引いたりもしていました。迷惑だったに違いない。しかしブラジル社会はそういう暮らしをしている人を包摂していました。私たちの社会は、どうなのでしょうか?
件の美竹公園は、路上生活者を支援する弁護士らのサポートもあって行政との話し合いがもたれ、その後、生活していた人たちの出入りはできるようになったようです。私たちは、社会の網の目からこぼれ落ちている人をどうやって包摂し、共に生きるのか。
「神は人を分け隔てなさいません」と書かれています。ユダヤ人でもギリシア人でも。律法を行っている人も、知らない人も。律法を知らない人とは、恐らく異邦人のことです。外国からやって来て、信仰も違い、生活の基盤もない人たち。しかし彼にも福音はもたらされる、と聖書は言います。神は人を分け隔てなさらないからです。
神さまは私たちの引いた境界線を越境して進んで行かれます。キリストの手の届かない場所は、この世界にはないからです。

2024年5月3日の聖句

耳の聞こえない人を呪ってはならない。目の見えない人の前につまずく物を置いてはならない。あなたの神を畏れなさい。(レビ19:14) (イエスの言葉)あなたの父が慈しみ深いように、あなたがたも慈しみ深い者となりなさい。(ルカ6:36) 悪意を持ってわざと耳の聞こえない人を呪ったり、目...