2019年8月21日水曜日

2019年8月21日(ネヘミヤ記5〜6)

今日の通読箇所:コリントの信徒への手紙二3、ネヘミヤ記5~6、雅歌5

ネヘミヤ記5~6;
城壁を再建するネヘミヤたちに二つの問題が起こりました。一つは同胞ユダヤ人の間の問題です。彼らの中に貧富の差があった。貧しい者はますます貧しくなり、豊かな者はますます豊になった。格差が固定していったのは、富める者が貧しい者から利息を取っていたからです。そのために、結局奴隷として身売りしなければならない者まで出てきました。しかし、それは律法で禁じられていました。「もしあなたのそばで、あなたの同胞が貧しくなり、あなたに身売りをするなら、奴隷の仕事をさせてはならない(レビ25:39)」。しかし、広がる格差のために奴隷に身を落とす者が現れ始めていました。貧しい者たちがそのことをネヘミヤに訴えました。「彼らの叫びとこれらの訴えの言葉を聞いて、私は大いに怒り、よく考えた末、貴族と役人を責めて、彼らに言った。『あなたがたは同胞どうしで利息を取り合っている。』私はまた大きな集会を招集して、言った。『私たちは異国の民に売られていた同胞のユダヤ人をできる限り買い戻した。それなのに、あなたがたはその同胞を売ろうというのか』(5:7~8)」。ネヘミヤに説得されて、彼らは利息を取るのを止めました。神を畏れて歩んだからです。
もう一つの問題は、サンバラトやトビヤ、ゲショムらの執拗な妨害が続いたことです。城壁を築いて、ネヘミヤたちはクーデターを起こし、ユダヤの王として独立運動を始めようとしているという悪い噂を流されてしまいました。ネヘミヤは敵の行為をこう分析します。「私は悟った。神が彼を遣わしたのではない。彼は私のことで預言を語ったが、それはトビヤとサンバラトが彼を買収したからであった。彼が買収されたのは、私が恐怖心から彼らの言いなりになって罪を犯すように仕向け、私に悪名を着せて、とがめるためであった(6:12~13)」。恐怖心から罪を犯させようという企みだと指摘しています。鋭い評価だと思います。
人に恐怖心を抱くというのは、神を畏れることを忘れてしまったところでおこることとも言えます。そうとすると、最初の同胞の間で起こったことも二つ目の敵の流したフェイクニュースも、根は同じです。神を畏れようとしない心につけ込む誘惑です。礼拝をささげ、祈りに生きることが私たちにとって欠かすことのできない尊い道であり、私たちが人間らしく生きるための確かな道です。神の御前に生きることこそ、私たちの命です。

2024年5月17日の聖句

あなたは寄留者を抑圧してはならない。あなたがたは寄留者の気持ちが分かるはずだ。あなたがたもエジプトの地で寄留者だったからである。(出エジプト記23:9) 正しい人たちが王に尋ねた。「主よ、いつ、見知らぬ方にお宿をお貸ししたでしょうか。」王は答えた。「よく言っておく。この最も小さな...