2020年3月3日火曜日

2020年3月3日(ヘブライ人への手紙3)

ヘブライ人への手紙3;
「だから、天の召しに与っている聖なるきょうだいたち、私たちが告白している使徒であり、大祭司であるイエスのことを考えなさい。モーセが神の家全体にわたり忠実であったように、イエスは、ご自分を任命した方に忠実であられました。家を建てた者が家そのものよりも尊ばれるように、イエスはモーセより大きな栄光を受けるにふさわしい者とされました。・・・キリストは御子として神の家を忠実に治められます。もし確信と希望に満ちた誇りとを持ち続けるならば、私たちこそ神の家なのです。」
ヘブライ人への手紙がいつ、誰に書かれたのか、もともと誰に宛てられた手紙だったのか。それはよく分かりません。パウロの手紙のように手紙の本文中にそのことが明らかにされていないので、はっきりしない。ただ、パウロと共に伝道者として活躍していたアポロの書いた手紙なのではないか、もともとはローマの教会に宛てられた手紙なのではないかという説があります。魅力的な説だと私は思っています。そしてローマと言って私たちが世界史から知っている事実は、キリスト者に対する大迫害があった場所だ、ということです。このヘブライ人への手紙を読むと、この手紙の受け手は苦しみの中にあったということが分かります。「今日、あなたがたが神の声を聞くなら、荒れ野で試練を受けた頃、神に背いたときのように、心をかたくなにしてはならない」という旧約聖書の言葉を引用していますが、今、この手紙を受け取って呼んでいるローマのキリスト者が試練の中にあり、神に背いてしまいかねない危機に直面していたことが窺われます。
そのようなときに先ずこの手紙が思い起こさせたのが、私たちのきょうだいになってくださったイエスです。そして今朝の箇所では、そのイエスが神によってキリストとして、神の御子として、神の家を治めておられると言っています。
このキリストが、苦しみの中にある私たちの救いです。「私たちは、初めの確信を終わりまでしっかりと保つなら、キリストにあずかる者となるのです。」心を惑わせる時代の中にあって、初めの確信を保とうと呼びかけます。私たちのきょうだいイエスを、神はキリストとしてくださり、この世を治める方としてくださいました。不信仰に陥ることなく、キリストへの確信に生き続けよう。聖書は私たちをそのように招きます。

2024年3月28日の聖句

正義は国を高める。罪は民の恥となる。(箴言14:34) イエスはそこを出て、いつものようにオリーブ山に行かれると、弟子たちも従った。目的の場所に来ると、イエスは弟子たちに、「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言われた。(ルカ22:39~40) 主イエス・キリストは、この夜も「いつ...