2020年4月11日土曜日

2020年4月12日(ルカによる福音書23)

ルカによる福音書23
「イエスは大声で叫ばれた。『父よ、私の霊を御手に委ねます。』」
主イエス・キリストは、そのように言って息を引き取られました。ルカによる福音書を読み返してみると、主イエスの御生涯は神の霊によって形づくられていました。おとめマリアのところへ来た天使ガブリエルは言いました。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを覆う。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。」
聖霊によって母の胎に宿ったイエスは、その後、ヨハネから洗礼を受けて宣教に出て行きます。その時のことをルカはこのように記しています。「さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川から帰られた。そして、霊によって荒れ野に導かれ、四十日間、悪魔から試みを受けられた。」聖霊が、イエスの歩みを導いています。その後、「イエスは霊の力に満ちてガリラヤに帰られると、その噂が一体に一帯に広まった。イエスは諸会堂で教え、皆から賞賛を受けられた。」イエスの宣教は聖霊の力に満ちていました。
そして、十字架の上でイエスは言われます。「父よ、私の霊を御手に委ねます」と。この霊は、おとめマリアに宿り、主イエスの生涯を導いた霊です。その霊を、主イエスは今神ご自身の手にお委ねになりました。そして、この霊はやがて再び地上に戻ってきます。
「五旬祭の日が来て、皆が同じ場所に集まっていると、突然、激しい風が吹いてくるような音が天から起こり、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が別れ別れに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、他国の言葉で話し出した。(使徒2:1-3)」
主イエスの霊が弟子たちに降り、彼らは霊が語らせるままに、他国の言葉で話し出します。彼らは「神の偉大な業(使徒2:11)」を語ります。私たちのために十字架の上で死に、その霊を神の手に委ねられた方の御業を語り出します。キリストの証人になりました。その力は、十字架の上でキリストがお返しになった、あの霊です。キリストの生涯を導いた霊が、弟子たちの上に降ったのです。私たちの上にも。
今日は受難週の土曜日です。沈黙の日です。来る復活の主日を目指して、私たちはなお祈りを重ね、今日の一日を歩んでいきます。主イエス・キリストの霊に生かされ、命をいただいて、今日の日を歩んでいきます。

2024年3月29日の聖句

ヤコブは、神が自分と語られた場所をベテル(神の家)と名付けた。(創世記35:15) 百人隊長や一緒にイエスの見張りをしていた人たちは、自身やいろいろの出来事を見て、非常に恐れ、「まことに、この人は神の子だった」と言った。(マタイ27:54) 神が自分と語られた場所をベテル(神の家...