2020年11月13日金曜日

2020年11月13日(ヨハネによる福音書16)

ヨハネによる福音書16
「これらのことを話したのは、あなたがたが私によって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている。」

主イエス・キリストのこのお言葉は、本当に心強く、聞く者に平安を与える言葉です。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている。」主イエス・キリストは世に勝っている!しかも「すでに世に勝っている」のです。これから勝てるように頑張るとか、絶対勝ってみせるとか、そのようにはおっしゃいませんでした。「私はすでに世に勝っている」と主は言われます。私たちにどんな苦難があろうとも、神様なんて実はいないのではないかと疑いたくなるときにも、それは思い込みに過ぎない。キリストはもうすでに世に勝っておられます。
この第16章はとても印象深い章です。2節には「人々はあなたがたを会堂から追放するだろう。しかも、あなたがたを殺す者が皆、自分は神に奉仕していると考える時が来る」と言われています。このヨハネによる福音書が書かれた時代、実際にキリスト者たちはユダヤ教の会堂から追放されていました。会堂から追放されるというのは単に宗教施設から閉め出されるということではなくて、村八分になるということです。市民生活を送れなくなってしまうということです。同じユダヤ人の仲間から呪われて迫害され、しかも皆自分たちを迫害することこそが神に従うことだと信じている。まさにこの福音書を最初に読んだキリスト者たちはそういう苦しみの時代に生きていました。
その上、主イエスは続けて言われます。「今私は、私をお遣わしになった方のもとに行こうとしている」。主イエスが私たちのところにもはやいてくださらない。福音書に書かれている時代のように、私たちは実際にイエスにお目にかかることができない。どんな苦難があろうとも、目の前に主イエスがいてくださったら耐えられるのに・・・。私だって、そう思います。
しかし、主イエスは「私が去って行くのは、あなたがたのためになる」と言われる。なぜなら、父のもとへ帰ったイエスが私たちに聖霊を送ってくださるから。この聖霊が真理を悟らせてくださる。真理の言葉によって、私たちは平和を得ることができる。心理を語るキリストが言われる。「これらのことを話したのは、あなたがたが私によって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている。」
今、私たちにとっても苦しみの日々であるかもしれない。そんな私たちに平和を得させ、私たちを守り、支えてくださるのは、聖霊が思い起こさせるキリストの言葉です。神の平和と愛を語りかけるキリストの言葉が、私たちを支えてくださいます。この言葉の祝福の中に、私たちは今招かれています。私たちの一日を、キリストという平和の光が照らしています。

2024年3月28日の聖句

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