2023年4月5日水曜日

2023年4月5日の聖句

主は正義と公正を愛される。(詩編33:5)
あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。(2コリント8:9)

スイスの牧師、ルードルフ・ボーレン先生が遺著『祈る』にこのような祈りの言葉を書いておられます。
「ああ、精神の怠慢、 寛容の化粧をした 快適さ、
また異邦人に教えるよりも むしろ異邦人から学ぶこと、それはより容易い。
ああ、黙した伝令、 あなたから学ばず、 座したままの使徒。
憐れんでください。あなたの僕や仕え女たちに 命を与え、動かしてください。」
深く心に突き刺さる言葉です。読むと痛くなります。それだけに、本当のことを突いている祈りの言葉であると思います。
今日の御言葉に「主は正義と公正を愛される」とあります。現代社会において、正義と公正は殆ど「独善」と同義語のような扱いを受け、評判が悪くなってしまいました。むしろそれぞれの正義を重んじる多様性こそすばらしい、という価値観が広がっています。確かに一方では独善に陥らずに多様性を認め合うことはとても大切です。主イエスは徴税人や罪人も、異邦人も、兵士も、どのような人をも受け入れました。しかし、やはり主が愛する正義と公正ある。神様の目に適う正義がある、と聖書は言います。
それでは主なる神様が愛する正義や公正はどのようなものか。それは、主イエス・キリストに現された正義であり、公正であるはずです。聖書は言います。「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。」ご自身が神の子として富むお方であったにもかかわらず貧しくなり、それによって私たちを富む者にする。そこに神が愛する正義と公正がある、と言うのです。
私たちは、キリストから学びます。キリストから貧しさを学び、そこに現れた正義と公正を伝令として伝えます。神ご自身が貧しくなって、私たちを富ませてくださった。そこにある「富」は、どう考えてもこれまで私たちが求めてきたこの世の富ではないでしょう。神の御前にある豊かさ。キリストのへりくだり、しかも十字架にまで至るへりくだりが、私たちに今日問いかけています。

2024年5月8日の聖句

(主は)私の口に新しい歌を、我らの神への賛美を授けてくださった。(詩編40:4) あなたがたは、心の霊において新たにされなさい。(エフェソ4:23) 主が、新しい歌を授けてくださった。すてきな言葉です。「主に、新しい歌を」とは言っていません。主が私の口に新しい歌を授けてくださった...