2023年8月4日金曜日

2023年8月4日の聖句

焦って口を開き、心せいて、神の前に言葉を出そうとするな。
神は天にいまし、あなたは地上にいる。
言葉数を少なくせよ。(コヘレト5:1)
人を裁くな。裁かれないためである。(マタイ7:1)

今私たちが日ごとの祈りの導きとして聞いているのは、ドイツのヘルンフート兄弟団が発行しているローズンゲンという小冊子に掲げられている御言葉です。書名の「ローズング(その複数形がローズンゲン)」というのは合い言葉、もしくは籤という意味です。本書のあとがきを見ると、このように書かれています。「ヘルンフート兄弟団に合い言葉となる聖書のことばがあたえられたのは、彼らの間に不和が起きたときでした。わだかまりを抱いたままで祈るために会堂に集められた兄弟姉妹たちは、聖霊の導きによって、自分たちの合い言葉は聖書以外にあり得ないことを再認識し、自分たちの思いによらない神の御心をくじに託して、祈りつつその日の聖句をくじ引きしたのです。」
このような経緯でこの本が編まれていますが、実際のくじ引きでは、まず旧約の御言葉をくじ引きで決め、それにふさわしい新約の御言葉を決めているのだそうです。そのことを考えると、今日の旧約の御言葉にこの新約の御言葉が与えられているというのは、すごいことだなと思います。私たちは人を裁くときにこそ、焦って要らぬことを口にし、罪を重ねてしまう。聖書はそのことをよく知っているのです。
裁きの心は誰の心にも本当に根深く、しぶとい。心の中での裁きは必ず言葉となり、行動に表れます。裁きの言葉を口にするとき、私たちは神が天におられ、私たちは地上にいる卑小な人間にすぎないことを忘れている。ヘルンフート兄弟団はかつての不和の時にこそ聖書の御言葉を自分たちの合い言葉にしたといいます。私たちが人間関係の痛みを解決する道は、「焦って口を開くな」と命じる聖書の御言葉に耳を傾けること以外にはないのではないでしょうか。
私たちは主イエス・キリストを愛し、キリストの憐れみによって生かして頂いています。私たちを捨てることなく救ってくださるキリストを、私たちも愛しています。このお方が私たちの間におられる。その事実が、私たちを一つの共同体、一つのキリストの体としてくださるのです。

2024年5月8日の聖句

(主は)私の口に新しい歌を、我らの神への賛美を授けてくださった。(詩編40:4) あなたがたは、心の霊において新たにされなさい。(エフェソ4:23) 主が、新しい歌を授けてくださった。すてきな言葉です。「主に、新しい歌を」とは言っていません。主が私の口に新しい歌を授けてくださった...