2020年6月16日火曜日

2020年6月16日(使徒言行録10:23b〜48)

使徒言行録10:23b~48
そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どの民族の人であっても、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れていただけるのです。神は、イエス・キリストを通して御言葉をイスラエルの子らに送り、平和を告げ知らせてくださいました。このキリストこそ、すべての人の主です。」

使徒ペトロはコルネリウスの家に行って、福音の説教をしました。コルネリウスはカイサリアのイタリア隊の100人隊長、異邦人です。彼は敬虔な人で、祈りと施しを大切にしていました。神さまはペトロに、神が清めたものを清くないと言ってはならないと教え、ペトロが異邦人コルネリウスに福音を伝えるように促します。彼は、それに応え、コルネリウスの家で福音を告げ知らせたのでした。
ペトロの説教を聞いたとき、この詩と言行録の中でも決定的な出来事が起こりました。「ペトロがこれらのことをなおも話し続けていると、御言葉を聞いている一同の上に聖霊が降った。割礼を受けている信者で、ペトロと一緒に来た人は皆、異邦人にも聖霊の賜物が注がれているのを見て、驚いた。異邦人が異言を語り、神を賛美しているのを聞いたからである。そこで、ペトロは、『この人たちが水で洗礼を受けるのを、誰が妨げることができますか。私たちと同様に聖霊を受けたのです』と言った。」コルネリウスを始めとする異邦人たちに、聖霊が注がれました。
この使徒言行録では、第2章で、最初に使徒に聖霊が注がれました。教会が生まれ、彼らはいろいろな国の言葉で福音を語り出しました。次に、教会の仲間たちに聖霊が降りました。「祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、堂々と神の言葉を語り出した(4:31)」。教会は心を合わせて一つの群れとして整えられ、持ち物を共有して助け合うようになります。やがて教会は迫害され、信者たちはちりぢりになります。その中のある者たちはサマリアに逃れた。サマリア伝道が始まりました。ペトロとヨハネも彼の地を訪れ、サマリアの人々のために祈ると、サマリア人に聖霊が降りました。「二人が人々の上に手を置くと、聖霊が降った(8:17)」。この聖霊は、キリストと出会ったサウロにも降ります。彼を異邦人のための伝道者へと造りかえます。そして、今日のところで、ついに異邦人自身の上に聖霊が降りました。異邦人も、聖霊を送る神様ご自身の御業に与ったのです。
私たちも同じ神の業に与っています。私たちも同じ聖霊をいただいています。私たちのうちに芽生えた神を信じる思い、信じたいという願い、小さな祈りのこころ、あるいは神さまへの反発もまた、神の御業がこの私のうちに始まっていることの証拠です。

2024年4月19日の聖句

ノアは、すべて神が命じられたとおりに果たした。(創世記6:22) (イエスの言葉)「私のこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。」(マタイ7:24) 風水害や地震などの自然災害の多い場所に住んでいると、今日の主イエスの言葉はよく分かります。「岩の...