2020年12月8日火曜日

2020年12月8日(ヨハネの黙示録8)

ヨハネの黙示録8
「また、もう一人の天使が来て、金の香炉を手に持って祭壇のそばに立ち、たくさんの香を受け取った。すべての聖なる者たちの祈りに添えて、玉座の前にある金の祭壇の上に献げるためである。香の煙は、聖なる者たちの祈りと共に天使の手から神の前に立ち上った。」

ここでも壮大な光景をヨハネは目撃しています。第七の封印が解かれたとき、天はしばらく静寂であり、そして七人の天使が神の御前に立っていました。そこに別の天使がやって来て、その手には金の香炉があり、香炉から煙が立ち上っています。その香の煙は神の御前に届く。しかも、私たちの祈りと一緒に。
私たちが祈るとき、その祈りは神さまに届きます。必ず。しかも、天使が手に持つ香炉から立ち上る煙と一緒に、神さまのところへ立ち上っていくというのです。香は、良い香りを満たすために使います。私たちの祈りは、神さまにとっての良い香りなのでしょうか。
この黙示録に登場する祈り、例えば6:10には殉教者たちの祈りが出てきます。「聖なるまことの主よ、あなたはいつまで裁きを行わず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか」と祈ります。およそ「キリスト者らしい」という内容ではない印象を受けるのではないでしょうか。もちろん、黙示録にはたくさんの賛美の祈りも出てきます。しかし、祈りはそれだけではない。復讐を求める祈りだって祈りですし、詩編を見ればたくさんの嘆きの祈りが記録されています。祈りにおいて気取ってはならないのだと思います。嘆くこともあるし、悲しむこともある。復讐を求める祈りだってある。ただそれを神に祈るということが大切なのではないでしょうか。この祈りは、必ず天の玉座に座しておられる方の前に立ち上り、届く。神さまに向かって心を注ぎ出す祈りこそ、よい香りのする祈りなのではないでしょうか。
七つ目の封印が解かれたときに現れた七人の天使たちの手には、七つのラッパがありました。天使たちは順番にラッパを吹く。すると、さまざまな災いが起こります。恐ろしい光景が広がることになる。そのような苦難のとき、祈りが神の前に届くという事実が私たちの慰めです。私たちは祈ることによって、このときを生きることができるのです。

2024年4月19日の聖句

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