2021年5月7日金曜日

2021年5月7日(詩編119:97〜104)


詩編119:97~104(メム)
あなたの仰せは口の中でなんと甘いのでしょう。
私の口には蜜にもまさります。
あなたの諭しから私は分別を得ます。
それゆえ、偽りの道はいずれも憎みます。(103~104節)

主の仰せは口の中で甘く、蜜にもまさる!甘美な言葉です。主の仰せ、御言葉を愛し、日夜それを思い巡らす人の祈りの言葉です。この御言葉は「私を敵よりも賢くします」と言っています。神さまの御言葉による知恵です。敵というのは、恐らく神さまを信じていない人のことでしょう。神さまの御言葉に学ぼうとしない人。私は彼らよりも賢い、と言っています。
一歩間違うと傲慢になりかねない言葉です。相手を見下して、自分のほうが優れていると強弁するということになりかねない。しかしこの詩編が本来そのような意味でないことは明らかです。「私は悟りある者となりました」とこの詩編作者が言いうるのは、「あなたの定めを思い巡らしているからです」と言っているとおり、神さまの御言葉を思い巡らし、それを愛しているからです。神さまの御言葉の知恵に学んでいるのです。
ところで、アメージング・グレイスという讃美歌があります。直訳調にするとこのような歌詞です。「驚くべき恵み、なんと甘美な響き。この恵みが私のような惨めな者を救ったのだ。私はかつて失われていた。しかし、今や見出されている。私は盲だった。しかし今は見えている。」惨めな私を救った神の恵み、その響きは甘美だと言います。主の仰せ、それは、この恵みの言葉です。惨めな私を救う神の恵みによって、私は今や見出され、見えるようになった。だから、かつてのように今や生きることはない、という告白であると思います。
私は、神さまの御言葉によって与えられる知恵というのは、これだと思います。神の恵みを告げる御言葉によって与えられる知恵です。神の恵みを見る知恵です。そして、神の恵みによって開かれた目をもって隣人を見る。それこそ神に与えられた知恵なのではないでしょうか。私たちを生かす神の恵みの知恵によって、私たちは今日という一日を生きていきます。

2024年4月26日の聖句

神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ人間のすべてである。(コヘレト12:13) (イエスの言葉)「第一の戒めは、これである。『聞け、イスラエルよ。私たちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』第二の戒めは...