2021年8月12日木曜日

2021年8月12日(コヘレトの言葉12:3~7)

コヘレトの言葉12:3~7
塵は元の大地に帰り、息はこれを与えた神に帰る。(7節)

今日の箇所は、ぜひ聖書を開いてご自身で全体を読み返してください。ここは老齢の隠喩として知られている言葉です。以下の注を参考にしながら読み返してくださるとよいかと思います。
3節 家を守る男たち:肋骨と腰。力ある男たち:足。粉挽く女:歯。窓辺で眺める女たち:目。
4節 粉を挽く音:歯の音。通りの門:口、耳、肛門。鳥のさえずりで…歌声は小さくなる:耳が遠くなる。
5節 アーモンドは花を咲かせ:白髪。ばったは足を引きずり:足が弱る。ケッパーの実はしぼむ:食欲や性欲の減衰。永遠の家:墓。
人が年をとっていく姿、その現実の厳しさを言い表し、肉体が衰えていくことをじっと見つめています。
ヘルマン・ホイヴェルスという神父が「最上のわざ」という詩を紹介しています。今日はこれをご紹介して終わりたいと思います。

  最上のわざ
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役立たずとも、
親切で柔和であること。

老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつ外していくのは、
真にえらい仕事。
こうして何もできなくなれば、
それを謙虚に承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。
手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人の上に、神の恵みを求めるために。

すべてをなし終えたら、
臨場の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。

2024年4月20日の聖句

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