2020年7月5日日曜日

2020年7月5日(使徒言行録22)

使徒言行録22
私は今日伝えられているパウロの言葉を読んで、主イエスのお言葉を思い出しました。「私があなたがを遣わすのは、狼の中に羊を送り込むようなものである。だから、あなたがたは蛇のように賢く、鳩のように無垢でありなさい。人々に用心しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打たれる。また、私のために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証しをすることになる。引き渡されたときは、何をどう言おうとかと心配してはならない。言うべきことは、その時に示される。というのは、語るのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる父の霊だからである(マタイ10:16~20)」。
今日の使徒言行録で、逮捕されたパウロがユダヤ人の取り調べで最初に述べたのは、自分のイエスとの出会いの出来事でした。迫害者である自分と出会い、自分をご自身の証人として遣わしてくださったイエス・キリストの話をしました。情熱的な話です。しかしそれから騒動になったとき、それを鎮めまたパウロへの尋問を直接しようと考えたローマの大隊長に対して、パウロは「ローマ市民を、裁判にかけずに鞭で打ってもよいのですか」と主張します。自分が生まれながらに持っていたローマ市民権を盾に、正当な裁判を要求します。まさに、パウロは鳩のように無垢になってキリストとの出会いを語り、蛇のように賢くローマ市民権を活用します。普通、無垢さと賢さを使い分けるとしたら、自分の身を守るためです。自己保身のためには何でもする。しかし、パウロはそうではありません。パウロはこの後、ローマ市民権を盾に皇帝の前に出頭させるように要求します。ローマ伝道をするために、自分の信仰の経験と社会的な権利を最大限活用するのです。
パウロは、ただひたすらに、キリストに与えられた使命にだけ忠実に生きます。「行け。私があなたを遠く異邦人のもとに遣わすのだ。」キリストにそう命じられた者として、神に与えられた使命に誠実をつくします。そのためには、与えられたすべてのものを使いつくす覚悟を、パウロはしていたのです。そういうパウロの口に言葉を授けたのは、聖霊なる神さまです。神さまは、私たちの口をも通して語ってくださいます。そのために開かれた私でありたい。今日、そのように願います。

2024年4月18日の聖句

シオンに住む者よ、叫び声を上げて、喜び歌え。 イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます偉大な方。(イザヤ12:6) 言は肉となって、私たちの間に宿った。私たちはその栄光を見た。(ヨハネ1:14) 「イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます」と、聖書は言います。私たちの...