2020年6月25日木曜日

2020年6月25日(使徒言行録16:16〜40)

使徒言行録16:16~40
トロアスでマケドニア人の幻を見たパウロたち一行はすぐにそこを出航し、マケドニア州のフィリピへ入りました。そこで、リディアという女性と出会います。彼女は紫布を扱う商人で、神を信じる人でした。リディアも、家族の者も、洗礼を受けます。
この町に滞在中、パウロとシラスはある占い師と出会いました。彼女の占いで周囲の人間は金を儲けていた。パウロたちは、彼女に取りついていた占いの霊を追い出してしまった。すると、彼女の主人らは怒り、パウロとシラスは捕らえられて投獄されてしまいました。「群衆も一緒になって二人を責めたてたので、高官たちは、二人の衣服を剥ぎ取り、鞭で打つように命じた。そして、何度も鞭で打ってから二人を牢に入れ、看守に厳重に見張るように命じた。」パウロもシラスも、ひどい迫害を受けたのでした。
この占い師は、パウロとシラスの後についてきて「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです」と叫んでいたそうです。言っていること自体は正しい。しかし、パウロはあまりにしつこいので参ってしまいました。そこから考えられるのは、彼女の占いも、もしかしたらよく当たったのかも知れませんが、彼女自身にとっては人とのコミュニケーションを深めたり、愛の対話をするものとしては活きていなかったのではないか、ということです。彼女が占いができなくなったとき、主人は彼女で金儲けができなくなったことに怒りました。彼女自身の苦しみや、人間としての解放や、自由といったことにはまったく目を向けてこなかったのでしょう。むしろ、そういうことを気に掛けたのは、パウロなのだろうと思います。しかしパウロが彼女を自由にしたとき、主人の激しい怒りを買いました。一人の占い師の商品価値をなくしたからです。人間を人間扱いしない社会がそこにあった。
こうして牢に放り込まれたパウロとシラス。しかし、その牢獄の中で枷をはめられながら、彼らは賛美を歌っていました。夜中に地震が起こり、牢が壊れて鎖も外れてしまいました。看守は囚人が皆逃げたと思い込み、自殺しようとします。しかし、パウロは自分たちがここにいることを知らせてそれを思いとどまらせる。看守はパウロに問う。「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」すると、パウロは答えます。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」こうして、看守も家族も共にパウロの口からキリストの福音を聞き、彼らは洗礼を受けました。
リディアも、占い師も、看守も、パウロは人間扱いしたのだと思います。パウロは実際にキリストの福音に生き、人と出会ったのではないでしょうか。聖霊は、今も働いています。私たちの祈りにおいて、私たちの賛美において。私たちが出会う人との間に、今日、聖霊なる神が共にいてくださいますように。

2020年7月10日(使徒言行録27:1〜26)

使徒言行録27:1~26 パウロは皇帝がいるローマに向かって船で護送されることになりました。しかし、船出してすぐに向かい風のために思うように航海を進めることができなくなってしまいました。季節性の風なのでしょう。港に寄港しながら風が収まるのを待って、航海していこうとしていました。し...