2019年1月21日月曜日

2019年1月21日(創世記36)

今日の通読箇所:マタイによる福音書16、創世記36、詩編25

創世記36;
「エサウ、すなわちエドムの系図は次の通りである。(36:1)
系図という言葉が出てきます。旧約聖書はヘブル語で書かれています。この系図という単語はヘブル語ではトーレドートと言います。実は創世記の中にはよく登場する単語です。「これが天と地が創造された次第である(2:4)」の「次第」。新共同訳では「由来」と翻訳されていました。あるいは、「ノアの歴史は次のとおりである。(6:9)」の「歴史」も同じ単語です。新共同訳は「物語」と訳しています。今回の箇所と同じような使い方は「アブラハムの子イサクの系図は次のとおりである(25:19)」の「系図」です。他にもいくつも登場していますが、他の所は割愛せざるを得ません。
これらの使われ方を見ても分かるとおり、この系図(トーレドート)という言葉には、次第、由来、歴史、物語、などといった含蓄があるということになります。
「エサウ、すなわちエドムのトーレドートは次のとおりである。」エサウにはエサウの歴史や物語があり、彼の子孫が生きていく上での歴史があります。エサウの系図はこの後の聖書の中ではほとんど話題に上りません。むしろ、エドム人と言えばイスラエルの敵のような存在です。旧約の預言書の一つのオバデヤ書などでは顕著です。しかし、エサウの子孫であるエドム人にも、その物語があります。そして、それもまた聖書の一ページになっている。
私たちにとって、神様は、本来は不倶戴天の仇です。それが私たちが罪人であることの現実です。しかし、その神に敵する私たちの物語も、神様の世界のトーレドートの中に一ページを頂いています。私たち一人一人の小さく浅はかな物語をも、神は覚えて救ってくださいます。「二羽の雀は一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。だから、恐れることはない。あなたがたは、たくさんの雀よりも優れた者である。(マタイによる福音書10:29,31)」

2025年1月12日の聖句

今週の聖句: 神の霊に導かれる者は、誰でも神の子なのです。(ローマ8:14) 今日の聖句: 憎しみはいさかいを引き起こし、愛は背きのすべてを覆い隠す。(箴言10:12) 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めの献げ物として御子をお遣わしになりまし...