2019年12月15日日曜日

2019年12月15日(ヨナ書)

今日の通読箇所:ヨハネの黙示録15、ヨナ書

ヨナ書;
預言者ヨナは、アッシリアの大いなる都ニネベに行って預言するように主なる神様に命じられました。アッシリアは、やがてイスラエル王国を滅ぼすことになる国です。アッシリアはイスラエルにとって、宿敵どころか脅威そのものです。ですから、ヨナは神の命令を拒みました。ヤッファに下り、タルシシュ行きの船に乗り込んだ。ニネベは現在のイラクに、タルシシュは現在のトルコにあります。ですから、陸路で東に行くべきところを海路で北西に向かった。正反対に逃げたのでした。
ところがその船は大嵐に遭い、船から海に放り込まれ、神が遣わしてくださった大きな魚に呑み込まれて再び陸地に吐き出されたヨナは、もう一度神様からニネベに行くように命じられました。「さあ、立って、あの大いなる都ニネベに行き、私があなたに語る宣告を告げよ」(3:1)。この二度目のヨナへの命令は、1:2にある、最初のニネベへ行けという主の命令とほとんど同じ言葉です。主は、ヨナを無理矢理ニネベに連れて行くのではなく、自分の意志で神に従ってほしいと願っておられたのではないでしょうか。だから、同じようにお命じになったのではないでしょうか。
それに促されてヨナがニネベに行って神の裁きを宣告すると、ニネベの人々は「大きな者から小さな者に至るまで」(3:5)悔い改め、生き方を改めました。それを御覧になった神様は、裁きを思いとどまったのです。
それを見て怒ったのがヨナでした。「ああ、主よ、これは私がまだ国にいたときに言っていたことではありませんか。ですから、私は先にタルシシュに向けて逃亡したのです。あなたは恵みに満ち、憐れみ深い神であり、怒るに遅く、慈しみに富み、災いを下そうとしても思い直される方であることを私は知っていたのです」(4:2)。つまり、不倶戴天の仇であり、本来神に滅ぼされるはずのアッシリアが悔い改めて、神が裁きを思い直されたことが、許せなかったのです。
神様はそれに直接反論せずに、ヨナのために一本のとうごまの木を生えさせました。熱い日差しを遮る木陰を造り、彼は喜んだ。ところが、次の日にはそれは枯れてしまいました。ヨナは言います。「生きているより死んだほうがましです」(4:8)。その怒りは正しいのか。神はヨナに問います。当然だとヨナは答える。それに対して、主は言われます。「あなたは自分で労することも育てることもせず、ただ一夜にして生じ、一夜にして滅びたこのとうぼまをさえ惜しんでいる。それならば、どうして私が、この大いなる都ニネベを惜しまずにいられるだろうか。そこには、右も左もわきまえない12万人以上の人間と、おびたただしい数の家畜がいるのだから」(10~11節)。
ヨナの物語はこれで終わりです。この言葉にヨナがどう答えたのか、この後どうしたのか、聖書は語りません。きっと、この続きは私たちに任されているのでしょう。この神の呼びかけにどう答えるのか、それは私たちの課題なのだと思います。主の語りかけに、あなたは何と答えますか?

2025年1月18日の聖句

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