2020年7月6日月曜日

2020年7月6日(使徒言行録23)

使徒言行録23
最高法院でのパウロの取り調べが混乱しています。大祭司がパウロを鞭で打つように命じると、パウロは律法に従って反論します。また、パウロがイエスが復活したことを語っていたので、それについてファリサイ派とサドカイ派との間で論争が起こりました。サドカイ派は復活を否定し、ファリサイ派は認めていたからです。ファリサイ派の中にも、パウロに何の罪も見いだせないという人も現れましたが、混乱は続きます。ついに、「(異邦人である)大隊長は、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、兵士たちに、下りて行って人々の中からパウロを力ずくで連れ出し、兵営に連れて行くように命じた」のでした。
しかし、パウロ憎しというユダヤ議会の思いは留まりません。40人以上の人々がパウロを必ず殺すという誓いを立て、それを果たすまでは食事をしないと言い出しました。パウロの従兄弟がそれを聞きつけて大隊長に知らせ、大隊長はパウロをその夜のうちに別の場所に護送することにしたのです。
「クラウディウス・リシアが総督フェリクス閣下にご挨拶申し上げます。この者がユダヤ人に捕らえられ、殺されてようとしていたのを、私は兵士たちを率いて救い出しました。ローマ市民であることが分かったからです。そして、告発されている理由を知ろうとして、最高法院に連行しました。ところが、彼が告白されているのは、ユダヤ人の律法に関する問題であって、死刑や投獄に相当する理由はないことが分かりました。しかし、この者に対する陰謀があるという報告を受けましたので、直ちに閣下のもとに護送します。」
こうして、パウロは総督フェリクスのもとへ行くことになりました。不思議なことに、パウロの命をここで助けたのは、ローマ軍の隊長である男、異邦人の男でした。主が、パウロのそばにいつでもいてくださいました。「勇気を出せ。エルサレムで私のことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」神がそう命じて、私を立たせてくださった。その事実が、パウロを立たせたのではないでしょうか。
人間の混乱の中で、神の御心が進んでいきます。私たちの知恵は小さく、先を見通すことはできません。しかし、神さまの御心が実現していくのです。

2024年4月26日の聖句

神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ人間のすべてである。(コヘレト12:13) (イエスの言葉)「第一の戒めは、これである。『聞け、イスラエルよ。私たちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』第二の戒めは...