今日の通読箇所:コリントの信徒への手紙一15:29~58、ヨシュア記10~11、詩編119:145~160
ヨシュア記10~11;
ヨシュア記は戦争の記録であり、土地取得の記録です。土地取得というのは、神が与えると約束なさったカナンの地です。しかし、そこにはすでに住んでいる人たちがいました。ですから、土地取得というのは、戦争でそれを奪い取るということです。今朝の箇所ではそれがより明確であったと思います。
こういう記事を読むと、ある人は聖書は戦争を正当化していると考えるかもしれません。もっと言えば、自分たちがしている戦争を正当化するために、聖書のこういうところを利用するような人も出てくるかもしれないのです。
しかし、いくつか注意すべきことがあると思います。一つには、当然のことですが、聖書は現代の政治的・地政学的・軍事的などいろいろな状況を全く前提としていないということです。私たちの時代のニードを押しつけることは慎まなければならないと思います。もう一つは、これと関係することではありますが、聖書には聖書の伝えようとするメッセージがある、ということです。それを語るための記述だということをわきまえておきたいと思います。
今朝の所では、イスラエルの戦いについて、このように言っています。「主がその僕モーセに命じられたとおり、モーセはヨシュアに命じ、ヨシュアはそのとおりに行った。主がモーセに命じられたことで、ヨシュアが行わなかったことは一つもなかった(11:15)」。これがここでのメッセージであるのだと思います。ヨシュアは、神がお命じになったことに忠実に行いました。しかも、独自に神秘的な仕方で神の命令を聞き取ったというのではなく、モーセからそれを伝えられていた。信仰の先達の言葉に導きに忠実であったのです。ヨシュアたちはそれを戦争という危機のときにも、あるいは危機のときであるからこそ、神様に忠実に生きました。私たちの人生の導きは、一体何でしょうか。神様は、私たちがご自分に従うことを待っておられます。
2024年12月22日の聖句
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