2019年11月27日水曜日

2019年11月27日(ダニエル書5〜6)

今日の通読箇所:ヨハネの手紙一5、ダニエル書5~6

ダニエル書5~6;
この世の栄誉を極めたペルシャツァル王は、千人の貴族のための盛大な宴会を催しました。「ベルシャツァルはぶどう酒を飲みながら、父ネブカドネツァルがエルサレムの神殿から持ち出した金と銀の祭具を持ってくるように命じた。王と貴族たち、王の妻と側女たちがその祭具で飲むためであった。エルサレムの神の家、すなわち神殿から持ち出された金の祭具が運ばれて来ると、王と貴族たち、王の妻と側女たちはその際具で飲んだ」(5:2~4)。何と忌まわしいことに、ペルシャツァル王は、主の神殿の祭具、金の器や銀の器、それらを使って沿海の酒の肴として楽しんだというのです。これ以上ないような、神様に対する侮辱です。
その宴席に現れた人間の手の指が壁に書いた言葉は、誰にも読めませんでした。ただ一人、ダニエルを除いては。ダニエルは王に乞われてそれを読み、王の傲慢と主なる神の裁きを告げます。果たして、ベルシャツァル王はダニエルにその言葉を聞いた日に死にました。
次の王はメディア人ダレイオス王。この王は最初からダニエルを喜んで取り立てていたようです。しかしそれを妬む大臣らの策謀に陥り、ダニエルをライオンの穴の中に落とさねばならなくなりました。ダニエルが一心に主なる神を信じ、この神だけにひれ伏していることを知っていた大臣らが、王以外の神も人も拝んではならないという布告を王に出させたのです。ダニエルはその布告を知っていましたが、いつもどおりに神を礼拝し、ライオンの穴に放り込まれることになったのです。しかし、神がダニエルを守ってくださり、ダニエルは無事でした。「私の神が御使いを遣わしてライオンの口を塞いでくださったので、ライオンは私に危害を加えませんでした。神の前に私が無実であることが認められたのです」(6:23)。
ここでのベルシャツァル王とダニエルとは、対照的です。ダニエルは、神を神とすること、神だけを拝み、畏れること。このことだけを大切にしていました。ダニエルが生きていたのは捕囚地で、主なる神様を信じている人は極めてマイノリティです。私たちの状況と似ています。その中で、ダニエルは周囲の人々の信頼を勝ち得ながら、ただ神だけに仕えるという一線を貫きました。これに対してベルシャツァルは神を侮り、自分の権勢を誇り、我が世の春を謳歌して傲慢に振る舞いました。神を神とすることを拒みました。ダニエルというこの一人の信仰者の存在が、私たちに問いかけている事柄は、私たちにとってもかけがえのない問いです。

2024年4月20日の聖句

私は必ずあなたを助け出す。剣に倒れることはない。あなたの命はあなたの戦利品となる。あなたが私を信頼したからであるーー主の仰せ。(エレミヤ39:18) イエスはその犯罪人に、「よく言っておくが、あなたは今日私と一緒に楽園にいる」と言われた。(ルカ23:43) 主イエスが十字架の上で...