2020年10月11日日曜日

2020年10月11日(ペトロの手紙一2)

ペトロの手紙一2
しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある顕現を、あなたがたが広く伝えるためです。あなたがたは、
「かつては神の民ではなかったが、
今は神の民であり
憐れみを受けなかったが、
今は憐れみを受けている」
のです。

あなたは一体何者か?もしも私たちがそう問われたら、私たちは答えることができます。私は、神に選ばれた神の民です、と。そう、あなたは選ばれたのです。神の民として。あなたが神の民であるというのは、王の祭司であり、聖なる国民である、ということです。
祭司の役目は人々のために執りなしをすることです。隣人のために祈り、敵のために祈り、神の前でその人の罪の赦しを求めて祈る。それが、祭司の務めです。
聖なる国民とも言っています。「聖」というのは、他と区別された存在です。聖と俗とを区別する。それは、神のものをまさしく神のものとして区別し、神のものを神にお返しするということです。あなたは聖なる国民、神の民、神の所有物です。
謂わば、祭司として水平軸に開かれ、聖なる国民として垂直軸に伸びる。それが、神に選ばれた神の民のあり方です。私たちはちょうど十字架の横木と縦木の接しているところにいるようなもので、どちらの方向にも向かっているのであり、どちらかだけになってはならないのです。
それは、主イエス・キリストご自身のあり方です。キリストは「罵られても、罵り返さず、苦しめられても脅すことをせず、正しく裁かれる方に委ねておられました。そして自ら、私たちの罪を十字架の上で、その身に負ってくださいました。」キリストは全く神のものとして聖なる方でありながら、完全に私たちに向かって開かれ、祭司としてご自身をさえ献げて私たちのための執りなしを完成させてくださったのです。それによって、私は今あるを得ている。それは「私たちが罪に死に、義に生きるためです。」

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