2021年9月9日木曜日

2021年9月9日の聖句

安心しなさい、国のすべての民よ。そして、働きなさい、と主は言われる。私たちはお前たちと共にいるからだ。(ハガイ2:4)
パウロは書く:私たちは神のために力を合わせて働く者なのです。(1コリント3:9)

古代ギリシアでは哲学が生まれ、発達しました。ソクラテス、プラトン、アリストテレス・・・たくさんの哲人、知を愛する人たちが真理を求めて思考を重ねました。彼らの営みは尊いと思います。ギリシアで哲学を発達させた人々は自由人と呼ばれる人々でした。日々の生活のための労苦は奴隷がしてくれるので、自由人たちはものを考えたり、論議をしたりすることのためにすべての時間を使うことができたようです。
聖書の民は、そうではありませんでした。汗を流して毎日の労苦をし、生活のために踏ん張って生きていました。それはとても大切なことでした。そうであるからこそ、一週間に一日の安息日も定められました。「六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。」ここでは七日目を安息の日とすることと、それ以外の六日間は働くこととが定められています。働くことは、尊いことです。
ただ気をつけなければならないことは、例えば年齢を重ねて思うように働くことができなくなったとき、病気で以前のようにできなくなったとき、その人には価値がなくなったということではないということです。そういう状況を神さまからのものとして受け取り、周りの人の愛を感謝して受け入れるということは、本当に偉くて尊い仕事です。預言者ハガイを通して、神さまはおっしゃいました。「安心しなさい、国のすべての民よ。そして、働きなさい、と主は言われる。私たちはお前たちと共にいるからだ。」働くというのは、神さまの「安心しなさい」という呼びかけと、「私はお前たちと共にいる」という約束の下で営むことができる、神さまから贈り物なのです。
私たちは働くことを通じて、神さまの御業を「今・ここで」進めます。神さまは私たちの手を通して、足を通して、口を通して、今も御自分の御業を進めておられます。だから、私たちは共に力を合わせて神さまのために仕えます。キリストの愛の御業が、この世界で実を結ぶように。この私の小さな業を、主よどうか用いてくださいと祈りながら。だから、愛することも、愛を受け入れることも、キリストの愛を成就する尊い仕事です。

2024年4月25日の聖句

救いは主のもの。 あなたの民の上に祝福を。(詩編3:9) イエスは手を上げて彼らを祝福された。(ルカ24:50) 主イエス・キリストは復活して40日間弟子たちと共におられ、その後、天に昇って行かれました。その時、主イエスは手を上げて弟子たちを祝福し、その恰好のままで天に上げられて...