2023年11月1日水曜日

2023年11月1日の聖句

昔の日々を思い出して、世々の歳月を顧みよ。あなたの父に問えば、答えてくれる。長老たちも、あなたに話してくれる。(申命記32:7)
あなたが抱いている偽りのない信仰を思い起こしています。その信仰は、まずあなたの祖母ロイスとエウニケに宿りましたが、それがあなたにも宿っていると、私は確信しています。(2テモテ1:5)

神様を信じる信仰は、私たちの発明品ではありません。私よりも先に信じた人から伝え聞き、それを自分も信じる。そういう連綿とした信仰者たちの営みが静かに続いてきました。今日私たちに与えられている新約聖書の御言葉は、使徒パウロが若き伝道者テモテに書き送った手紙に書かれているものです。テモテの祖母ロイス、そして母エウニケは既にキリスト者だった。祖母や母から口伝えに主イエスの福音を聞き、信じ、やがてテモテ自身も伝道者として生きるように召された。そのテモテの原点は、祖母や母に宿った信仰でした。この二人が信じる神を、テモテもまた信じた。
何もそれは新約の時代だけの話ではありません。旧約の時代から、ずっと続いている営みです。「昔の日々を思い出して、世々の歳月を顧みよ。あなたの父に問えば、答えてくれる。長老たちも、あなたに話してくれる。」あなたの父が、母が、神と共に歩んだ神の民の歴史をあなたに語ってくれる、と言います。
この父や母というのは、血のつながりのことだけを言っているのではないと思います。私たちは教会という共同体で神を信じて、新しい家族を得ます。信仰者としての自分の父や母が教会にはたくさんいる。この人たちが、私たちに神の恵みの歴史を口移しに語り聞かせてくれる。そして、その神の民の歴史に私もまた加わっている。そうやって、私たちも神の民の一員として生きています。
私たちも、信仰の次の世代へと神の恵みを証しします。人間、生まれたばかりの時は赤ちゃんです。言葉を知らないけれど、母や父が自分に愛をもって語る言葉を聞いて、言葉を獲得します。神を信じた私たちも、赤ちゃんでした。神の恵みを語り聞かせる言葉に触れて、私たちも信仰の言葉を獲得する。今、あなたの周りにも信仰の言葉を待っている神の子どもたちがいます。主イエス・キリストの恵みを分かち合う愛の言葉を待つ神の民が、ここにいます。

2024年12月26日の聖句

私が主、彼と共にいる彼らの神であり、彼らがわが民イスラエルの家であることを、彼らは知るようになるーー主なる神の仰せ。(エゼキエル34:30) 今日ダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。(ルカ2:11) 天使が羊飼いたちに向かって宣言し...