今日の通読箇所:ヤコブの手紙3、エレミヤ書12~13
エレミヤ書12~13;
私があなたと争うときも、正しいのは、主よ、あなたです。それでも私は、裁きについてあなたと語りたい。なぜ、悪しき者たちの道は栄え、裏切る者たちが皆、安穏としているのですか。あなたがた彼らを植えられたので、彼らは根を掘り、育って実を結んでいます。(12:1~2)
預言者エレミヤは、力を尽くして民の心に語りかけました。主なる神に立ち帰り、正義を行え、孤児や寡婦の権利を踏みにじるな、と。しかし、人々はエレミヤの言葉に耳を貸すことなく、その悪をやめることがありませんでした。そして、そのような悪を悔い改めようともしない人々が、結局は栄え続けていた。エレミヤは、ついに神様に苦情を訴えます。「裁きについてあなたと語りたい。なぜ、悪しきもの立ちの道は栄え、裏切る者たちが皆、安穏としているのですか」と。
気持ちが分かると言うよりも、私たちも日々目の当たりにしている現実ではないでしょうか。さらにエレミヤに追い打ちをかけるのが、そのような「現実」を神様が容認しているとしか思われない、ということです。「あなたが彼らを植えたので」と言わざるを得ない。そこに、エレミヤの苦しみの根源があります。
エレミヤは語ります。「彼らは小麦を蒔いたが、刈り取ったのは茨。彼らは疲れ果てて、役に立たない。あなたがたの収穫を恥じよ、主の燃える怒りのゆえに(12:13)」。しかし、現実はそうなっていないのです。現実は、悪を行う者が大いなる収穫を喜んでいる。神様はどうして正義を行ってくださらないのでしょうか。
なぜなのかは、私たちには分かりません。神様の御心は、私たちが納得できるように説明してみせることなんて、できやしない。しかしそれでも確かなことは、神様は悪を拒んでおられる、ということです。神ならぬものを神としたり、弱いものから搾取したりすることを、神様は憎んでおられます。それは、エレミヤを含めて多くの預言者たちが語り続けたことです。しかし、神はその裁きをすぐには行われなかった。いや、私たちの悪への報いたる裁きは、すべてキリストの上に下されたのです。正義を求めるエレミヤの嘆きは、私たちの罪に苦しむ神様の御心を映した苦しみなのです。
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