2020年11月14日土曜日

2020年11月14日(ヨハネによる福音書17)

ヨハネによる福音書17
「また、彼らについてだけではなく、彼らの言葉によって私を信じる人々についても、お願いします。父よ、あなたが私の内におられ、私があなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。彼らも私たちの内にいるようにしてください。そうすれば、世は、あなたが私をお遣わしになったことを信じるようになります。」

昨日、11月13日はアウグスティヌス、教父と呼ばれる古代教会の指導者の一人の人の誕生日でした。膨大な著作を残していますが、有名なのはこの人の回心の証しである『告白』という一冊で、これは文字通りの名著です。アウグスティヌスの功績として大切なのは、三位一体論と呼ばれるキリスト教会の教理を体系化ことです。三位一体というのは、神が父、子、聖霊という三つのあり方をお持ちで、なおかつただお一人の神でいらっしゃる、という教理です。アウグスティヌスの三位一体論の一つの特徴は、聖霊です。聖霊を、父なる神様と子なる神様の愛の絆と呼びました。美しい言葉であると思います。
今日の箇所は主イエスの長い祈りですが、ここを読んで、アウグスティヌスが父と子の愛の絆に注目したということを思い出しました。「あなたが私の内におられ、私があなたの内にいる」と主イエスは祈りました。イエスが父の中におられ、イエスの中に父がおられるということは、父とイエスが一体であるということになります。その一体である神の愛の絆が聖霊です。そして、キリストはそれと同じように、私たちのことをも愛の絆で結んでくださいと父に祈ったのです。「彼らも私たちの内にいるようにしてください」と。
この長い祈りの中でも特に今日の部分は「また、彼らについてだけではなく、彼らの言葉によって私を信じる人々についても、お願いします」と始まっていました。「彼ら」というのは、イエスの目の前にいる使徒たちのこと。そして、その「彼ら」だけではなく、彼らの言葉を聞いてイエスを信じる人々のために祈った。つまり、私たちのことです。キリストは私たちのためにも祈ってくださった。私たちが聖霊という愛の絆によって神と一つに結ばれ、お互いに一つに結ばれるように、と。
私たちキリストの教会は、父なる神様と子なるキリストとの愛の絆に結ばれて、一つにしていただいています。私たちはキリストにある仲間の中に包摂されています。ですから、キリストの招きに応えて、共に、神の御前に進み出ていきましょう。

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