2021年1月2日土曜日

2021年1月2日(詩編2〜3)

詩編2~3
なぜ、国々は騒ぎ立ち
諸国の民は空しいことをつぶやくのか。
なぜ、地上の王たちは立ち上がり
君主は共に謀って
主と、主が油を注がれた方に逆らうのか。

なぜ。私たちも問います。なぜ、と。なぜ、国々は騒ぎ立って神に逆らうのか。なぜ権力者たちは結託して神に背を向けるのか。この世界を造られた神の愛と慈しみを蔑ろにし、空しいものをまるで神であるかのようにあがめたてまつるのか。なぜなのか。なぜ、世界はこんなにもデタラメで、不正がまかり通るのでしょうか。
しかし、この詩編の祈り手は言います。「私は主の掟を語り告げよう」と。神が「あなたは私の子。私は今日、あなたを生んだ」と言ってくださるから。神の子として頂いた者として、私は神に従い、神の掟を語り継げる、と言うのです。世界が例えどんなにデタラメであったとしても、不正がまかり通っていたとしても、私はそれでも神に従うことをやめない。この世で報いを受けなくても、諸国の民や権力者たちに罵られても、神を愛し続ける。神が私をご自分の子として迎えてくださったから。そのように言うのです。

続く第三編ではこのように言います。
主よ、私の苦しみのなんと多いことでしょう。
多くの者が私に立ち向かい
多くの者が私の魂に言っています
「あの者に神の救いなどない」と。

しかし、誰が何と言おうとも、神が私の盾でいてくださり、私の栄光でいてくださる。そう断言します。私には苦しみが多い。神に祈っても信じても従っても現世の御利益は特にない。しかし、「それがどうした」と言わんばかりに、神に向かって「あなたこそ」と言うのです。あなたこそ私の救い。だから、平安の内に眠ることもできます。「私は身を横たえて眠り、目覚めます。主が私を支えておられるから。」周りが敵ばかりだと思えば、夜も眠れません。しかし神が支えてくださるから、安心して眠ることができる。今日の私たちの目覚めも、神の祝福の内に頂きました。主なる神こそ、私たちを愛し、ご自分の独り子をさえ与えてくださる慈しみに満ちたただおひとりの神です。

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