2021年1月28日木曜日

2021年1月28日(詩編33)

詩編33
王は軍勢の大きさによって救われるのではない。
勇者は力の大きさによって助けだされるのではない。
馬は勝利に頼みとはならない。
力の大きさでは人を救い出せない。
見よ、主の目は主を畏れる人に
主の慈しみを待ち望む人に向けられる。(16~18節)

王の仕事は戦争に出て行って勝つことです。もちろん現代社会ではそのようなことをしたら大変な国際的な非難を浴びますが、古代世界の王の仕事は、強い戦車を持つ軍隊を率いて国を守り、あるいは領土を広げたり資源を獲得したりすることでした。勇者は、力を振るって戦争で活躍することが仕事です。
聖書はつくづく、常識外れのことを言うものだと思います。王は軍勢の大きさによって救われるのではない。勇者は力の大きさによって救われるのではない。それでは、殆ど、王であることや勇者であることをやめるのにも等しいと思います。
聖書は私たちに新しい世界を見せます。私たちの常識の外にある世界です。そこでは、私たちがごく素朴に「力」だと思っているもを無意味だと言います。私たちが常識的に頼りになるものに頼るな、と言います。馬や力の大きさは、私たちが常識的に言って頼りになると思っているものの象徴です。
主を畏れ、主を待ち望め。詩編はそのように訴えかけます。私たちを救う力を持つのは、神さまであって軍勢の馬でも勇士の力でもない。もちろん、お金でも社会的地位でもない。神さまこそが、私たちを救ってくださるお方です。
「まず、神の国と神の義とを求めなさい。」主イエス・キリストはそのように言われました。神の国と神の義。それらが私たちを救うからです。私たちは何に価値があると思って生きているのでしょうか。私たちは何が私の命を保つと信じているのでしょうか。今日、私たちが生きるために必要な糧を与えるのは、この世で常識的に必要とされる力なのでしょうか。それとも、キリストなのでしょうか。

2024年12月22日の聖句

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