2021年1月27日水曜日

2021年1月27日(詩編32)

詩編32
幸いな者
背きの罪を赦され、罪を覆われた人。
幸いな者
主に過ちをとがめられず、その霊に欺きのない人。(1~2節)

私にとってとても印象的だったのは、この詩編の冒頭の言葉が「背きの罪を赦され」と言っていることです。これまで罪を犯したことがない人、神にも人にも責められるべきところがない人、そのような人は幸いだと言っているのではありませんでした。幸いな人、それは、背きの罪を赦された人、罪を覆われた人。神さまにそのように扱って頂いた人、その人は幸いだ、と言います。
この世界のどこを捜しても、過ちもなく咎もない人などいません。欺いたことがない人など一人もいません。しかも「一般的に言って人間は罪を犯すものだ」ということでは済みません。この私が、他の人には見えないところで、あるいは心の中で、それとも人目もはばからずに、一体どんなに恥知らずなのか。神さまはそのことを私以上にご存じです。だからこそ、背きの罪を赦され、罪を覆われた人、その人は幸いです。

私が沈黙していたときは
一日中、骨も朽ち果てました。
昼も夜も御手は私の上に重く
夏の暑さに気力も衰え果てました。(3から4節)

私たちの今の季節で考えるなら、冬の寒さに心が固まっていますと言うことが許されるのかもしれません。骨も朽ち果て、重い肉体と心で気力も失い、呻いている。神さまの御手が重い。それは神さまに顔向けできない自分だからです。神さまが豊かに赦してくださることを信頼できないからです。しかし、赦しは神のもとにあります。豊かな恵みは主のもとにあります。

私はあなたに罪を告げ
過ちを隠しませんでした。
私は言いました。
「私の背きを主に告白しよう」と。
するとあなたは罪の過ちを
  赦してくださいました。(5節)

神さまは、今日、私たちの祈りを待っていてくださいます。耳を傾けて、豊かな赦しを準備して、私たちを待っていてくださいます。失われた息子を待つ父のように。

2024年12月22日の聖句

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