2021年5月19日水曜日

2021年5月19日(詩編122)

詩編122
「主の家に行こう」と人々が言ったとき
私は喜んだ。
エルサレムよ、あなたの城門の中に
私たちの足は立っていた。(1~2節)
私の兄弟、友たちのために、さあ、私は言おう
「あなたたちの内に平和があるように。」
我らの神、主の家のために私は願おう
「あなたに幸いがあるように。」(8~9節)

まさに「都に上る歌」にふさわしい、エルサレムへの愛に満ちた詩編です。そこには「主の家」があり、神を礼拝する。しかも独りぼっちで、個人的にということではなく、人々と共に心を合わせて神に祈り、神を礼拝する。そのことへの喜びと誇りに満ちた詩編であると思います。
この詩編の一つのキーワードは「平和」です。6節、7節、8節で繰り返されています。エルサレムのための平和を祈り求めています。この詩編の1節の表題では「ダビデの詩」とありますが、ダビデの時代から今に至るまで、エルサレムは基本的にはずっとあまり平和な場所ではありませんでした。イスラエルの王の都でしたから、戦争になれば攻め込まれます。エルサレムを包囲され、崩れたこともありました。主イエスの時代の後にも、紀元70年になるとエルサレムはローマに攻め滅ぼされます。その後の長い歴史の中でもエルサレムを巡る争いは何度も繰り返されました。今も、それは続いています。ここ数日のニュースでは、エルサレムではありませんがガザで再びイスラエル軍による攻撃があったと報じられています。争いが絶えない。平和にはほど遠い。
だからこそ、私たちは平和を造り出すために、祈りをし、この世界の罪を悔い改める道を探りたいと願います。私たちは、今や、エルサレムでなくてもどこででも神に祈ることができますし、神を礼拝することができます。キリストの福音に耳を傾け、心を合わせることができます。キリストの福音は、和解の福音です。本当に深く分断され、傷ついている世界、私たちの罪が破壊した世界のために、神に助けを求めて祈る祭司として、私たちは今日の日を歩んでいきたいと願います。

2024年4月26日の聖句

神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ人間のすべてである。(コヘレト12:13) (イエスの言葉)「第一の戒めは、これである。『聞け、イスラエルよ。私たちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』第二の戒めは...