2021年6月7日月曜日

2021年6月6日(詩編140)

詩編140
私は主に言いました。
「あなたはわが神」と。
主よ、嘆き祈る私の声に耳を傾けてください。
主よ、わが主よ、わが救いの力よ
戦いの日にあなたは私の頭を覆ってくださった。(7~8節)

この詩編は「邪悪な人間から私を助け出し、暴虐の者から私を守ってください」と言っているとおり、自分を苦しめる者からの解放を祈り求める詩編です。誰にでも、この詩編が解放を求めているのと同じ悩みを抱えることは起こりえます。人の悪意や敵意にさらされたり、妬みのために理不尽な怒りを向けられたりすることは、誰にでもあることでしょう。そういうときにも、私たちは神さまに助けを求めて祈るのです。「主よ、悪しき者の手から私を保護し、暴虐の者から私を守ってください」と。
人から憎しみを向けられたとき、一見するとその相手に問題があり、自分はそんな不当な要求に応じて自分を変える必要はない、と思ってしまいます。ところが神さまの前で事柄を捉え直してみたときに、むしろ本当は、自分と神さまとの問題だということに気付くことが起こる。自分を苦しめる者が変わってくれるのを待つのではなく、神さまの前で、自分は一体何者なのかと新しく問い直すのです。
「あなたはわが主」と主に言った、と最初に引用した7節で言っています。主なる神様を呼び求めることができれば、もしかしたら、問題のいちばん大きな部分は解決されてしまっているのかも知れません。神さまは必ず私たちの嘆きの声、祈りの言葉を聞いてくださいます。
13節にはこのようにあります。
「私は知っている
主が苦しむ人の訴えを取り上げ
貧しい人のために裁きを行うことを。」
主は、苦しむ人や貧しい人に耳を傾けてくださいます。自分ではどうする力も持たない人、ただ嘆くことしかできない弱い人を、神さまは放っておかれることはないのです。

2024年4月27日の聖句

「私には罪がない」とか、「主の怒りは私から去った」とあなたは言う。「私は罪を犯していない」と言ったために、今、私はあなたに裁きをもたらす。(エレミヤ2:35) イエスよ、あなたが御国へ行かれるときには、私を思い出してください。(ルカ23:42) 十字架にかけられた一人の罪人が主イ...