2021年8月14日土曜日

2021年8月14日(雅歌1)

雅歌1
あの方が私に口づけをしてくださるように。
あなたの愛はぶどう酒よりも心地よく
あなたの香油はかぐわしい。
あなたの名は注がれた香油。
だから、娘たちはあなたを慕っています。(2~3節)

雅歌は不思議な書物です。雅歌が最初に生み出されたときは、純粋な愛の歌だったのではないかと思います。しかしそれが聖書の一巻として加えられたとき、新しい意味を持つことになりました。神への愛の歌、しかも新約聖書を知る私たちからしてみれば、イエス・キリストへの愛の歌として、この歌をよむことができます。
雅歌はかなり情熱的な歌です。ここで詠まれている愛は、性愛です。「あの方が私に口づけをしてくださるように。」このように情熱的な思いで恋人を求める言葉が重ねられています。「あなたの愛はぶどう酒よりも心地よく、あなたの香油はかぐわしい。」恋人が付けている香水の香りが大好きで、それを嗅ぐと恋人を求める思いがわき上がる、ということでしょうか。そしてその人の愛はどんなにおいしいワインよりも心地よく、私の甘美な楽しみだ、ということなのでしょう。
雅歌が興味深いのは、一方通行ではないというところです。
「女たちの中で誰よりも美しい人よ
もしあなたが知らないのなら
羊の群れの足跡をたどり
羊飼いたちの住みかのそばで
あなたの子山羊を飼いなさい。」
これは「あなたに会いたい、あなたはどこにいるの」というようなおとめの言葉への返歌のような箇所です。わたしはここにいる、ここにおいで、と呼びかけています。一方通行のラブレターは空しい。お互いに呼ばわり、お互いに求め合う。私たちと神さまとの関係はどうなのでしょうか。神さまは私たちを求めていてくださいます。雅歌が聖書に収められていることから考えても、それは確実です。私たちは神さまにどう応えるのでしょうか。

2025年10月25日の聖句

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