2021年8月16日月曜日

2021年8月15日(雅歌2)

雅歌2
私はシャロンのばら、谷間の百合。
娘たちの中で
  私の恋人はあざみの茂みに咲く百合のよう。
若者たちの中で、私の愛する人は
  森の木々に囲まれたりんごの木のようです。
私はその木陰を慕って座ります。
その果実は私の口に甘いのです。(1から3節)

愛する人との関わりは、比較の世界ではありません。あの人がいて、この人がいて、また別の人がいて、その中からいちばんいい人を選んだ。それが比較の世界です。あなたは私のどう言うところが好きなのと尋ねて、Aさんと比べれば高収入だったからとか、Bさんよりも美人が多いからとか、Cさんよりも面白いからとか、そういう答えで相手の愛を感じ、満足する人はすくないのではないかと思います。愛は比較の世界ではありません。例え他に男の人や女の人がいたとしても、愛の世界に住むかぎりは「あなただけ」です。たった一人のあなたを見つめ、お互いに視線をそらさずに見つめ合うのです。
「娘たちの中で
  私の恋人はあざみの茂みに咲く百合のよう。
若者たちの中で、私の愛する人は
  森の木々に囲まれたりんごの木のようです。」
ここで雅歌が歌うのは、まさに比較の世界ならぬ愛の世界の歌です。雅歌はキリストから私たちへの愛の歌であり、キリストへの私たちの愛の歌です。私たちは比較の世界ではなく、愛の世界でキリストを見つめているでしょうか。Aという宗教の御利益、Bという趣味、Cという憂さ晴らし・・・との比較の中でキリストは他よりもいい、というのは、キリストへの愛になりません。キリストは私たちを見て言ってくださいます。「娘たちの中で、私の恋人はあざみの茂みに咲く百合のよう。」そして、私たちをご自分の花嫁として迎えてくださるのです。キリストの一途でまっすぐな愛に、私たちも応えたいと願います。

2024年4月19日の聖句

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