2022年7月31日日曜日

2022年7月31日の聖句

私から遠く離れないでください。苦難が近づき、助けてくれる人はいません。(詩編22:12)
神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさいません。(1コリント10:13)

今日の新約聖書の御言葉には、このような言葉が続きます。「試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えてくださいます。」この御言葉は私にとってはとても思い出深い御言葉です。
私が神学生のとき、ちょうどのこの季節に四国の教会に夏期伝道実習に行きました。高知と愛媛にある六つの教会です。それらの教会の六人の牧師たちが夏に合宿をして説教の勉強をしていて、それに私も参加させて頂きました。その時に取り組んだ聖書の言葉が今日の御言葉を含むコリントの信徒への手紙一第10章1から13節だったのです。何日かかけて聖書の御言葉を読み、一緒に勉強をしましたが、話し合いの中心は「逃れる道とは一体何か」ということでした。神さまが準備してくださる逃れる道って、一体何のことなのか。どこにその道があるのか、どういう道なのか。具体的に言ってどういうことか。そんなことを来る日も来る日も語り合いましたが、よく分かりませんでした。もうその合宿も最後が近づいたとき、ある牧師が言いました。もしかしたら、「逃れる道」が一体何なのか、具体的に言ってどういう道なのか、そんなことはどうでも良いんじゃないか。むしろそれよりも大切なことは「神は真実な方です」の方ではないか。神の真実に信頼できれば、「逃れる道って一体何なのか」という理屈に捕らわれないで済むんじゃないか。
神は真実な方です。私たちも、その事実に信頼しましょう。私たちには、耐えられないと思うような試練が降りかかってきます。もう限界だということがある。しかし、それでもなおキリストをお与えになった神の真実は変わることがない。あの時のことも真実な神さまの御手の内にあるのです。神は決して私たちから遠く離れることはないし、誰も助けてくれなくても、神さまは共にいてくださいます。神は御自身の真実にかけて、私たちに伴い続けてくださいます。
神は真実な方です。この事実こそが私たちを救います。私たちの思うとおりにならなくても、私たちの願ったのとは違う現実を生きていたとしても、神の真実がキャンセルされてしまうことは決してありえません。神は御自身を偽ることがおできにならないのですから。神の真実が私たちを支え、私たちを導き、私たちを試練の中にあっても生かす真理の光なのです。

2024年3月29日の聖句

ヤコブは、神が自分と語られた場所をベテル(神の家)と名付けた。(創世記35:15) 百人隊長や一緒にイエスの見張りをしていた人たちは、自身やいろいろの出来事を見て、非常に恐れ、「まことに、この人は神の子だった」と言った。(マタイ27:54) 神が自分と語られた場所をベテル(神の家...