2023年3月1日水曜日

2023年3月1日の聖句

王はダニエルに言った。「お前たちの神こそ神々の神、王たちの主だ。」(ダニエル2:47)
(パウロの言葉)「アグリッパ王よ、預言者たちを信じておられうますか。信じておられることと思います。」アグリッパはパウロに言った。「短い時間で私を説き伏せて、キリスト信者にしてしまうつもりか。」(使徒26:27~28)

今日の新約聖書に登場するアグリッパ王というのは、主イエスがお生まれになったときに幼児を虐殺したヘロデ大王のひ孫に当たる人物のようです。正式な名前はヘロデ・アグリッパ二世。紀元70年にエルサレムの神殿をローマ皇帝と共に破壊した人物だそうです。使徒パウロはそのアグリッパ王の前に立っています。
パウロはしばらく前に逮捕されていました。主イエスを救い主として宣べ伝えたことが問題視された。その後彼は最高法院で取り調べを受け、ローマから派遣された総督の下へ護送され、ローマ市民権を持っていたことから皇帝に上訴し、それにともなってユダヤの支配者であるアグリッパ王の前に立たされ、弁明することになった、というのが今日の場面です。この後、ローマに護送されていくことになります。
つまり、パウロは次々と時の権力者の前に引きずり出されたのです。一瞬でパウロの首なんてはねられてしまいかねない状況です。しかし、そこでもパウロは主イエスの福音を証しし続けました。それは、使徒言行録23:11、すなわちパウロが最高法院で取り調べられていたころのことですが、このようなことがありました。「その夜、主がパウロのそばに立って言われた。『勇気を出せ。エルサレムで私のことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。』(23:11)」パウロは主ご自身の励ましによって、アグリッパ王の前でも主を証しし、王に「短い時間で私を説き伏せて、キリスト信者にしてしまうつもりか」とまで言わしめたのです。
今日の旧約に登場してくる「王」は外国の王であり、他の神々を信じている王です。しかしこの王もダニエルの信仰を目の当たりにして「お前たちの神こそ神々の神、王たちの主だ」と言いました。そう言わざるを得なかった。
ダニエルもパウロも、証しの人でした。しかしその証しの力は、彼らの固有の力ではなく神がくださったものです。私たちも同じ証しの人としてくださっているのです。

2024年4月18日の聖句

シオンに住む者よ、叫び声を上げて、喜び歌え。 イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます偉大な方。(イザヤ12:6) 言は肉となって、私たちの間に宿った。私たちはその栄光を見た。(ヨハネ1:14) 「イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます」と、聖書は言います。私たちの...