2023年3月8日水曜日

2023年3月8日の聖句

地よ、地よ、地よ、主の言葉を聞け。(エレミヤ22:29)
あなたがたが耳元で聞いたことを、屋上で言い広めなさい。(マタイ10:27)

今日の旧約聖書は「地よ、地よ、地よ」と三度呼びかけています。この「地」というのは、私たちのことでしょう。神を信じている者たち、あるいは、信じているはずの人たち。そんな私たちに向かって「地よ、地よ、地よ」と三回繰り返して呼びかけています。これはただならぬことです。普通、三度も繰り返して誰かを呼ぶことはありません。相手が聞いてくれていない、自分の声が届いていない、あるいは、こちらを見ている相手の目をのぞき込むようにして、どうしても聞いてほしいという思いを込めて何度も相手に呼びかけて語り出す、ということかも知れません。いずれにしても、この「地よ、地よ、地よ」という繰り返しには、神様から私たちへのただならぬ思いが感じられます。
それではそうやって呼びかけながら私たちになんとおっしゃっているのか。「主の言葉を聞け」と言う。それでは、主は何と言っておられるのか。続く30節にはこのように書かれています。「主はこう言われる。この人を、子がなく、一生栄えることのない男として書き記せ。彼の子孫のうち、栄えてダビデの王座に着き、再びユダヤを治める者は誰もいないからだ。」詳しいことを見ることはここではできませんが、明らかにこれは裁きの言葉です。預言者エレミヤは神様から離れていくイスラエルの民への警告を語り続けてきました。神様からどんどん離れてしまう私たちの現実をご覧になって、神様は、何度も繰り返して私たちを呼びながらおっしゃるのです。「地よ、地よ、地よ、主の言葉を聞け。」主の言葉を聞き、裁きを告げるその言葉を聞いて、神のもとに立ち返れ。立ち帰って命を得よ。そういう神様の悲痛な思いが込められているのではないでしょうか。
神様は、いつも私たちを招いておられます。私たちが神様の言葉を聞き、神様のもとに立ち返ることを待っていてくださいます。神様は私たちの名前を何度も繰り返し読んで、主の言葉を聞け、わたしの言葉を聞けと呼びかけてくださる。わたしに立ち帰れ、と招いてくださっています。そして、その言葉を聞いたとき、私たちがそれを証しすることを願っておられます。「あなたがたが耳元で聞いたことを、屋上で言い広めなさい。」屋上で、誰にでも聞こえる場所で、私たちを求め、探し、招く神の言葉を、私たちも証しする。キリストの願いがここにあります。

2024年4月23日の聖句

神の道は完全。(詩編18:31) (イエスの言葉)「神の国は次のようなものである。人が地に種を蒔き、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。地はおのずから実を結ばせるからだ。」(マルコ4:26~28) 福音書記者マルコは主イエ...