2023年7月6日木曜日

2023年7月6日の聖句

あなたにお会いしたいです。私の神よ、あなたに望みます。どうか私が壊れないようにしてください。(詩編90:8)
ザアカイは、イエスがどんな方なのかを見ようと望んだ。(ルカ19:3)

「あなたにお会いしたいです。」なんと情熱的な愛の告白でしょう。神さま、あなたにお会いしたいです。これは私たちの思いです。神さまに、会いたい。
詩人の八木重吉は「神様 あなたに会いたくなった」という短い詩を残しています。一つひとつの言葉に自身の存在をかけたこの詩人は「あなたに会いたくなった」というこの短いひと言に、どんな思いを込めつつ神様を呼んだのでしょうか。これは、私たちの思いです。神さまに、会いたい。
そうやって神様を呼び求めつつ、この詩編作者は言います。「あなたにお会いしたいです。私の神よ、あなたに望みます。どうか私が壊れないようにしてください。」この詩編の情熱の背後にあるものが垣間見えます。「私の神よ、あなたに望みます。どうか私が壊れないようにしてください。」この一人の信仰者は、今、壊れてしまいそうになっている。何があったのでしょうか。何らかの人間関係における圧迫があったのか。あるいは、病や老いなどを覚えていたのか。それとも、偶発的なトラブルに巻き込まれたのか。家族に傷を抱えていたのかも知れないし、子育てや介護に疲れたのかも知れません。いずれにしても、そのような中で自分が壊れてしまいそうになったとき、この人は神様を呼びます。「あなたにお会いしたいです。私の神よ、あなたに望みます。どうか私が壊れないようにしてください。」
今日の新約聖書はザアカイの姿を伝えています。徴税人であったザアカイ。背が低かったザアカイ。イエスを見たい。そう願いましたが、群衆に阻まれて出来なかったザアカイ。彼は木に登って、なんとかイエスを一目見ようと試みます。そうでないと、自分が壊れてしまうからではないでしょうか。神様に会いたくなったのではないでしょうか。
しかしザアカイが木に登ってイエスを見物したときに知ったことは、本当は自分がイエスを見たいと思うよりも先に、イエスが自分と会いたいと願っていてくださって、イエスが私を捜していてくださった、という事実でした。私たちは、神様に会いたい。しかしそれよりも前から、そして私たちが願うのよりももっと強く、深く、神様ご自身が私たちと会いたいと願っていてくださるのです。

2025年1月15日の聖句

姦淫してはならない。(出エジプト記20:14) 夫は妻を蔑ろにしてはならない。妻も夫を蔑ろにしてはならない。(1コリント7:3) 姦淫というと、浮気や不倫という言葉とすぐに結びついて考えられます。しかし単にそれだけではなく、聖書はもっと積極的にこのことを考えているように思います。...