2023年12月7日木曜日

2023年12月7日の聖句

イスラエルの人々は主を叫び求めて言った。「私たちの神を捨てたので、私たちはあなたに罪を犯しました。」(士師記10:10)
(ザカリアの言葉)「あなたは主に先立っていき、その道を備え、主の民に罪の赦しによる救いを知らせる。」(ルカ1:76~77)

今日の旧約聖書の御言葉は士師記です。士師記はエジプトを脱出し、約束の地カナンに入ったイスラエルの民が定住生活を始めたときの話です。彼らは生活が安定するに従って主なる神様を裏切り、あるいは忘れていきました。生活の安定と反比例するかのようにして、信仰の面では急速に堕落していきました。
やがて、そんな安定した生活も外国の脅威によって崩れていきます。そのたびに人々は自分たちが神様を裏切ったことに気付き、悔い改めの祈りをします。私たちは私たちの神であるあなたを捨て、罪を犯し、他の神々に仕えてきました。そう告白し、神様の御前に懺悔を重ねていくことになる。神様はその祈りを聞いてくださって助けを送ってくださいますが、しばらくするとまた安定した生活の中で神を捨て、その道を誤っていく・・・ということの繰り返し。それが士師記に書かれていることです。
生活が安定し、毎日の生活に安心できると神様を蔑ろにしてしまう。私たちにも本当によく分かる気持ちです。士師記を読んでいると本当に自分の話が書いてあると思います。自分は、自分たちはうまくいっているとうぬぼれて神様を無視する。しかし土台である信仰が腐っていれば、その上に建てられている生活はやがて崩れてしまいます。うまくいかないと言って神様に祈り、罪に気づいて悔い改めて、また安定しだしたら神を忘れて・・・。聖書は本当に恐ろしいほどに私たちのことをよく知っています。
今日の新約の御言葉は、洗礼者ヨハネが生まれたときに父ザカリアが口にした言葉です。「あなたは主に先立っていき、その道を備え、主の民に罪の赦しによる救いを知らせる。」ヨハネはやがて父の言ったとおり、主イエスさまの前に道を備え、人々を悔い改めに導きました。
今、アドベントを迎えています。アドベントの典礼色は紫です。紫は悔い改めを象徴する色です。主イエス・キリストをお迎えする私たちの心は、悔い改め。今こそ私たちはキリストをお迎えするために、自分の生活を省み、神様の御前に悔い改めの祈りをしましょう。神が下さる救いの道に導かれている者として、今静かに、罪の悔い改めの祈りの道を歩んでいきましょう。

2024年5月8日の聖句

(主は)私の口に新しい歌を、我らの神への賛美を授けてくださった。(詩編40:4) あなたがたは、心の霊において新たにされなさい。(エフェソ4:23) 主が、新しい歌を授けてくださった。すてきな言葉です。「主に、新しい歌を」とは言っていません。主が私の口に新しい歌を授けてくださった...