2024年1月6日土曜日

2024年1月6日の聖句

主を畏れる人とは誰か。
主はその人に選ぶべき道を示す。(詩編25:12)
それから、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分の国へ帰って行った。(マタイ2:12)

東方の博士たちへの神さまの言葉です。「ヘロデのところへ帰るな。」ユダヤにお生まれになった新しい王を拝むためにやって来た博士たち。そもそも、彼らはなぜ遠い外国からわざわざやって来たのでしょうか。遠い西の、弱小国ユダヤの王なんて、彼らに何の関係があったのでしょうか?
彼らは占星術の学者たちでした。恐らく、東方の国では高官であったのだと思います。古代の社会ではこれから先についての予測が一切立ちません。来年の天候も、外国との関係も、あるいは自分の国で内乱やクーデターが起きないかも、今以上に予測が立たない。そこで占星術を初めとした占いによって未来を知ろうとした。日本でも、卑弥呼のような人もシャーマンの一種だったのではないかと言われているようです。それと似ていると言えるのかも知れません。博士たちは星を見ながら、自分たちの国の行く末を占っていた。そんなあるとき、通常とは異なる星の輝きを見出したのです。
その星はユダヤに新しい王がお生まれになる徴だと彼らは知った。そうだとすると、彼らがわざわざ砂漠を越えて旅をしてきた理由も見えてきます。新しい王の誕生によってユダヤが不安定になるかも知れない。あるいは、星にその徴が見えるほどの王であれば、将来自分たちの脅威になるかも知れない。そう考えて、その王がどういう人物なのかを見定めに来た、と推測することができるのではないでしょうか。
エルサレムへ行き、ヘロデと会い、ヘロデに遣わされてベツレヘムへ向かった博士たち。彼らは東方で見た星の導きで、主イエスさまと出会いました。想像していたのとは違う王でした。彼らはへりくだってこの新しい王を拝みました。彼らはメシア・まことの王と出会ったのです。そんな彼らを考えると、神がおっしゃったとおりに別の道を通って帰るというのは必然であったのだと思います。もう、彼らはヘロデのところには行かない。彼らの当初の占いの目的はもはや必要なくなった。もっと根本的な救いをもたらすお方と出会ったから。キリストとの出会いは私たちの道を新しくします。主は、ご自身を畏れる者に、その選ぶ道をお示しになります。私たちの行くべき道は主が示してくださる。どのようなときにも、私たちはキリストをあがめるため、キリストの前にへりくだるための道へと導かれているのです。

2024年5月8日の聖句

(主は)私の口に新しい歌を、我らの神への賛美を授けてくださった。(詩編40:4) あなたがたは、心の霊において新たにされなさい。(エフェソ4:23) 主が、新しい歌を授けてくださった。すてきな言葉です。「主に、新しい歌を」とは言っていません。主が私の口に新しい歌を授けてくださった...