今日の通読箇所:使徒言行録5:21~42、サムエル記下11~12、ヨブ記19
サムエル記下11~12;
絶頂期にあったダビデ。もはや自ら戦場に行くのでもなく、将軍ヨアブに任せて、自分は王宮にとどまっていました。ある夕暮れ、午睡の後に屋上を散歩していると、一人の女が水浴びをしているのを見つけて、彼女を見初め、彼女を召し出して床を共にしました。彼女の名前はバト・シェバ。夫はヘト人ウリヤ。ダビデの僕です。ダビデは、彼女が夫ある身であることを知っていました。
バト・シェバはダビデの子を宿しました。自分の不貞行為をごまかすために、ダビデはウリヤを戦場から呼び戻し、自分の妻と床を共にするように仕向けます。ところがウリヤはダビデの思惑から外れて自宅には帰らず、ダビデの画策したことは失敗しました。それで、ダビデは将軍ヨアブへの書簡をウリヤに持たせ、彼をわざと戦死させたのです。「ダビデのしたことは主の目に悪とされた(11:27)」。
ウリヤの死後、バト・シェバを正式に召し入れて自分の妻としました。彼女が出産した。その後、預言者ナタンがダビデのところに来て、彼の罪を告発しました。12:1~4のナタンの話は、一度聞くと忘れることができません。ダビデはナタンの話を聞き、貧乏人がかわいがっていた羊を取り上げた男に怒り、「そのようなことをした男は死ななければならない」と絶叫した。そのときナタンは「それはあなたです(11:7)」と指摘した。ただの羊飼いに過ぎなかったダビデを選んで、王にまでしたのは、神様です。今ダビデが持つものを一つ残らず与えたのは、神様です。それなのにダビデは「主の言葉を侮り、私の意に背くことをした(9節)」と神はダビデを断罪します。このダビデの罪が招いた結果は、悲惨なものでした。バト・シェバが産んだ子どもは、すぐに死んでしまいました。それだけではない。このあと何年も、ダビデの家には混乱が続きました。ダビデの息子の一人はクーデターを起こし、ダビデの命を執拗に狙います。ダビデはかつてサウルに付け狙われていたときのように、今度は息子に命を狙われて逃亡生活をすることになります。その混乱は、彼の罪が呼び起こした結果でした。
ここまで、ダビデは理想的な信仰者でした。神を畏れ、神を愛し、神に仕えて生きていました。そんなダビデが赦されざる罪を犯し、そのためにたくさんの人が苦しい思いをしなければならなくなってしまったのです。聖書には完璧な人間は一人も出てきません。皆、罪人です。正しい人はいない。一人もいない。ただ神様だけが、どこまでも誠実を貫いておられる。今朝、この話と合わせて詩編第51編の祈りを読みたいと思います。そして、これを私たち自身の祈りとしたいと願います。
2024年12月24日の聖句
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さがみ野教会の皆さま おはようございます。 気持ちのいい、爽やかな秋空の朝を迎えました。お変わりなくお過ごしでしょうか。 明日14日の日曜日の礼拝は成長感謝礼拝(子ども祝福式)です。 讃美歌や説教などが子ども向けのものとなり、大人と子どもとが共に神さまを礼拝し、子どもたちへの祝福...
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神によって私たちは力を振るいます。(詩編60:14) きょうだいたち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を、神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。(ローマ12:1) 今日の二つの御言葉がいっしょに掲げられているというのは本当に面白いなと思います。神によっ...
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仲間に向かって平和を口にするが心には悪意を抱いている「神に逆らう者」いる。しかし、私は主を呼び求めます、と告白する。「至聖所に向かって手を上げ、あなたに救いを求めて叫びます。」新約の信仰に生きる者にとって、この至聖所はキリストがおられる「恵みの座」であり、我らは大胆にもそこに近...