2019年6月8日土曜日

2019年6月8日(サムエル記下11〜12)

今日の通読箇所:使徒言行録5:21~42、サムエル記下11~12、ヨブ記19

サムエル記下11~12;
絶頂期にあったダビデ。もはや自ら戦場に行くのでもなく、将軍ヨアブに任せて、自分は王宮にとどまっていました。ある夕暮れ、午睡の後に屋上を散歩していると、一人の女が水浴びをしているのを見つけて、彼女を見初め、彼女を召し出して床を共にしました。彼女の名前はバト・シェバ。夫はヘト人ウリヤ。ダビデの僕です。ダビデは、彼女が夫ある身であることを知っていました。
バト・シェバはダビデの子を宿しました。自分の不貞行為をごまかすために、ダビデはウリヤを戦場から呼び戻し、自分の妻と床を共にするように仕向けます。ところがウリヤはダビデの思惑から外れて自宅には帰らず、ダビデの画策したことは失敗しました。それで、ダビデは将軍ヨアブへの書簡をウリヤに持たせ、彼をわざと戦死させたのです。「ダビデのしたことは主の目に悪とされた(11:27)」。
ウリヤの死後、バト・シェバを正式に召し入れて自分の妻としました。彼女が出産した。その後、預言者ナタンがダビデのところに来て、彼の罪を告発しました。12:1~4のナタンの話は、一度聞くと忘れることができません。ダビデはナタンの話を聞き、貧乏人がかわいがっていた羊を取り上げた男に怒り、「そのようなことをした男は死ななければならない」と絶叫した。そのときナタンは「それはあなたです(11:7)」と指摘した。ただの羊飼いに過ぎなかったダビデを選んで、王にまでしたのは、神様です。今ダビデが持つものを一つ残らず与えたのは、神様です。それなのにダビデは「主の言葉を侮り、私の意に背くことをした(9節)」と神はダビデを断罪します。このダビデの罪が招いた結果は、悲惨なものでした。バト・シェバが産んだ子どもは、すぐに死んでしまいました。それだけではない。このあと何年も、ダビデの家には混乱が続きました。ダビデの息子の一人はクーデターを起こし、ダビデの命を執拗に狙います。ダビデはかつてサウルに付け狙われていたときのように、今度は息子に命を狙われて逃亡生活をすることになります。その混乱は、彼の罪が呼び起こした結果でした。
ここまで、ダビデは理想的な信仰者でした。神を畏れ、神を愛し、神に仕えて生きていました。そんなダビデが赦されざる罪を犯し、そのためにたくさんの人が苦しい思いをしなければならなくなってしまったのです。聖書には完璧な人間は一人も出てきません。皆、罪人です。正しい人はいない。一人もいない。ただ神様だけが、どこまでも誠実を貫いておられる。今朝、この話と合わせて詩編第51編の祈りを読みたいと思います。そして、これを私たち自身の祈りとしたいと願います。

2024年12月24日の聖句

あなたの神、主があなたに与えられた祝福に応じて、おのおの手ずから贈り物をしなければならない。(申命記16:17) (東方の博士たちは)ひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。(マタイ2:11) 東方の博士たちが幼子イエスにお献げした三つの贈り物...