2019年7月13日土曜日

2019年7月13日(歴代誌上3〜4)

今日の通読箇所:使徒言行録28:16~31、歴代誌上3~4、箴言8:22~36

歴代誌上3~4;
第3章の始めは、ダビデ以降の系図です。ここで一挙にサムエル記と列王記に記録された王たちの歴史が踏み直されることになります。さらに17節からは捕囚後の系図です。善人も悪人も、こうして系図に名前が記されています。主の目に適う人生を生きた者も、主の目に悪とされる人生を生きた者も、神の民の系図に名前が記されている。私たちの評価を超えた神様のまなざしは、そういうものであるのかもしれません。
それにしても、ここに名前が書かれている人たちには、一人ひとりにドラマがあったはずです。彼らがどういう人生を生き、いかなる祈りをし、どうやって神を信じていたのか、私たちはそのほとんどを知るすべを持ちません。しかし、系図の中にはごくまれに個人のエピソードが紹介されていることもあります。
その一人は4:9~10に登場するヤベツという人です。彼は「私が苦しみの中で産んだから」と母に言われて、「苦しみ」という意味を持つ「ヤベツ」という名前を与えられました。この名前は、彼の人格形成に影響を与えたのではないかと思います。親との関係は私たちにとって決して小さなものではありません。まして母親が自分をどう受け入れているのか、いないのかということを、小さな子どもだって(小さな子どもこそ、というべきかもしれませんが)敏感に感じ取ります。彼は苦しみという名前をつけられました。しかし、彼は神に祈ることを知っている人でした。もしかしたら、その祈りもまた母が教えてくれたのかもしれません。親は不完全ですから、子どもを苦しめることもある。しかし、祈りを教えることもある。神様は不完全な親をも憐れみをもって用いてくださる。
ヤベツは祈ります。「どうか私を祝福し、私の領土を広げ、御手が私と共にあって災いを遠ざけ、私が苦しむことのないようにしてください(4:10)」。
苦しみの中に産み落とされた一人の人は、苦しみを私から遠ざけてくださいと祈りました。私たちも、主の憐れみにすがりながら、同じように祈りたいと思います。この方しか私の助けはいない、この方こそ私を救ってくださる。そう信じ、主を待ち望んで、祈りましょう。今日一日を生きるための神の祝福を。

2025年1月11日の聖句

私は彼らと平和の契約を結び、これは永遠の契約となる。(エゼキエル37:26) 今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、恵みと平和があなたがたにあるように。(黙示録1:4,5) 聖書は神さまと私たちとの関係を「契約」という言葉で表します。例えば、箱舟を降りたノアに神さまは、虹...