2020年4月17日金曜日

2020年4月17日(使徒言行録1)

使徒言行録1
イエスは弟子たちに命じます。「エルサレムを離れず、私から聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あながたは間もなく聖霊によって洗礼を受けるからである。」
主イエスは聖霊によっておとめの胎に宿り、生まれました。主イエスの公の御生涯の最初は、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けることから始まりました。その時、ヨハネは言いました。「私はあなたがたに水で洗礼を授けているが、私よりも力のある方が来られる。私は、その方の履物のひもを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたがたに洗礼をお授けになる。」この時ヨハネが言った聖霊と火による洗礼が、いよいよ現実のものとなると主イエスはおっしゃいます。主の福音宣教の初めに洗礼があったように、キリストの弟子である私たちの福音宣教の初めにも、洗礼があります。キリストが下さる、聖霊による洗礼です。
この聖霊による洗礼を受けると、どうなるのか?主イエスはおっしゃいます。「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、私の証人となる。」聖霊は私たちにキリストの証人として生きる力を与えると言います。
キリストの弟子の中でも特に12人が選ばれ、使徒と名付けられていました。主ご自身がお選びになった12人。しかしその中のイスカリオテのユダやイエスを裏切り、自殺してしまっていました。そこで、新しい一名が加えられることになりました。その新しい使徒の職務について、ペトロは「主の復活の証人になるべきです」と言っています。聖霊を受けて、キリストの復活の証人として生きる使徒が、新しく加えられました。
教会の語る福音は、キリストの復活です。12人の使徒は特別な職務ですが、その後の教会はこの務めを受け継ぎ、キリストの復活の福音を宣べ伝えてきました。私たちも、同じ福音を託されています。
新型コロナに伴う詐欺が出てきていると新聞に書かれていました。勝手にマスクを送りつけてきて、後から法外な代金を請求してくるというケースもあるそうです。お気をつけください。詐欺が許されないことは当然ですが、そうではなくとも、私たちは今分かれ目に立っているように思います。これまでと同じ、経済的な生産性と利潤追求の自己目的化を是とするのか、人間を尊重し、弱者の命を重んじる社会にするのか。むろん、お金など必要ないという話ではありません。大金は命を支えるものなのか、命がお金を支えるのか。ここは命の道か呪いの道かの分岐点です。私たちに託された福音は、キリストの復活の福音です。命の福音です。私たちは、どの道を選び取るのでしょうか?

2024年4月18日の聖句

シオンに住む者よ、叫び声を上げて、喜び歌え。 イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます偉大な方。(イザヤ12:6) 言は肉となって、私たちの間に宿った。私たちはその栄光を見た。(ヨハネ1:14) 「イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます」と、聖書は言います。私たちの...