2020年12月20日日曜日

2020年12月20日(ヨハネの黙示録20)

ヨハネの黙示録20
また私は、多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。また私は、イエスの証しと神の言葉のゆえに首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣も獣の像も拝まず、額や手に刻印を受けなかった。彼らは生き返り、キリストと共に千年の間支配した。

ここに書かれていることは「千年王国説」という言葉と共に、ある教会では物議を醸しているようです。ここに書いてあることが文字通りに起こると理解し、それがいつ起こるのか(あるいはもう起こったのか)ということが議論になっているようです。私は、この箇所もヨハネの黙示録の他の箇所と同じように、象徴的な事柄を伝えていると理解する方がよいと思います。例えば千年間というのは、一年365日を千回繰り返す期間ということではないでしょう。3年半が文字通りの三年半ではないのと同じです。
ヨハネの黙示録を読むときに大切なことは、ヨハネたちがローマ帝国の竜や獣のような迫害に実際に苦しめられ、殉教する者も大勢いた、という事実です。しかし、そのようなローマの横暴は永遠には続かない。例え自分たちはここで死んだとしてもローマは必ず滅びるし、キリストの教会はキリストが歴史を完成させる日まで神を礼拝し続ける。キリスト者たちはそう信じていました。
「この天使は、悪魔でありサタンである竜、すなわち、いにしえの蛇を捕らえ、千年の間縛って、底なしの淵に投げ込み、鍵をかけ、その上に封印をした。」神は必ず悪を打ち負かしてくださる。千年というのは、ある完全な時間の象徴でしょう。悪魔的な力でこの世を支配している力は、この世界が続いている間に必ず滅びる。世の終わりが来る前に、すでに滅びてしまいます。そして実際ローマにしても他のどんな超大国にしても、どの国も必ず滅んできたことを私たちは知っています。そしてこの千年の間に神に従って殉教した者が復活したと言っていますが、迫害下に一見すると死んだようなキリスト教会が再び神を礼拝し、伝道をするときが来るということではないかと思います。
このように、ヨハネは目に見える「現実」を超えた幻を見ていました。神が始め、実現する幻です。キリストに仕える私たちの営みは、この世界のどんな力でも滅ぼしてしまうことは絶対にできない。私たちも同じ確信を持って、今日も神に仕え、隣人に仕えていくのです。

2024年4月25日の聖句

救いは主のもの。 あなたの民の上に祝福を。(詩編3:9) イエスは手を上げて彼らを祝福された。(ルカ24:50) 主イエス・キリストは復活して40日間弟子たちと共におられ、その後、天に昇って行かれました。その時、主イエスは手を上げて弟子たちを祝福し、その恰好のままで天に上げられて...