2021年3月11日木曜日

2021年3月11日(詩編80)

詩編80
万軍の神よ、帰って来てください。
天から目を凝らして御覧ください。
このぶどうの木を顧みてください。
あなたの右の手が植えた株と
ご自分のために強めた子を。
それは火に焼かれ、切り倒されています。(15~17)

神さまに救いを求めて祈るこの詩編の特徴は「帰って来てください」と祈っているところであると思います。神さま、どうか私たちのところに帰って来てください、私たちを救ってください。そう祈ります。今、自分たちを取り囲んでいる出来事に神さまのお姿が見えないからです。神がどこにおられるのかが分からないこの現実であるからこそ、神が帰って来て、私たちを救い出してくださいと祈ります。
昨日の詩編79と、とてもよく似ている詩編だと思います。神が見えない厳しい現実の中で神に祈っています。
今日で東日本大震災から10年を数えます。あの日のことを思い出すと、今でも恐ろしくなります。まして、東北におられた方たちはどんな思いでこの10年を過ごしてきたのでしょうか。そしてあの日に亡くなった方たちの思いは考えるに余りあります。
神さま、帰って来てください。目を凝らして、地を御覧ください。あなたが植えたぶどうの木を顧みてください。これらはすべて何度も何度も重ねられてきた祈りなのではないでしょうか。

万軍の神、主よ、いつまでなのですか。
民の祈りにもかかわらず、怒りの煙を吐かれるのは。
あなたは彼らに涙のパンを食べさせ
溢れんばかりの涙を飲ませました。(5~6節)

主よ、いつまでですか。いつになったらあなたの民の祈りを聞いてくださるのですか。いつまで私たちは神の怒りのパンを食べ、涙のパンを食べなければならないのでしょうか。私たちも今日この詩編の深い嘆きの言葉を共にし、隣人のために嘆きの祈りを捧げましょう。

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