2021年9月2日木曜日

2021年9月2日の聖句

主を畏れる人は誰か。主はその人に選ぶべき道を示されるであろう。(詩編25:12)
パウロは書く:私は、あなたがたの愛が知識とあらゆる経験でますます豊かになるように祈ります。(フィリピ1:9)

私が学生の頃に聞かされたのですが、私がとても尊敬する牧師がこのような話をしてくださいました。その牧師はとても苦労してこられた方です。家庭環境があまりよくなく、全寮制の企業の高校に通いながら働いていました。とても苦労して大人になり、やがてイエスさまと出会って洗礼を受け、牧師になりました。牧師になるというときに、周りの方に言われたそうです、「あなたは苦労してきた分、いい牧師になるでしょうね」と。しかし、その牧師がおっしゃったのは「皆さんよくそう言ってくださった、それはありがたいことだけど、私は違う考えをもっている。しばしば苦労は人の心を固くする。何で自分だけがこんな目に遭うのか、と。妬みを引き起こすこともある。苦労してきたからといって、それで良い牧師になれるわけではないと思っています。」私もある程度その牧師の背景を知っていたので、とても重い言葉として聞きました。
パウロがは「あなたがたの愛が知識とあらゆる経験でますます豊かになるように」と言います。あなたのいろいろな知識や経験が、ほかの何よりもあなたの愛を豊かにしますように。愛の豊かさこそが最も大切なことなのだ、とパウロは言うのです。あの牧師が言っておられたことも、同じだと思います。自分のこれまでの知識や経験が愛を豊かにすることに働くのか、自分の苦労に固執する方向に働くのか。もしも私たちがいろいろな知識や経験を通じて愛を豊かにされるのだとしたら、それは私たちの内に働く神さまの霊、聖霊のお働きに他なりません。聖霊は私たちに愛を豊かに実らせてくださるのです。
愛は、最も偉大です。愛することを、キリストは私たちに願っておられます。ご自身が私たちにしてくださったように、私たちが隣人を愛することを。私たちが自分のこれまで積み上げてきた知識や経験から、今隣人は何を痛み、何を悲しみ、何を喜んでいるのか、そのことを想像する愛を私たちが抱くことができますように。そうして、私たちが隣人に寄り添い、喜ぶ者と共に喜び泣く者と共に泣く者になることができますように。そのような愛の奇跡を、聖霊が私たちの内に行ってくださいますように。アーメン。

2024年4月16日の聖句

私の神である主は、私の闇を光となしてくださる。(詩編18:29) これは我らの神の憐れみの心による。この憐れみによって、高い所から曙の光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの足を平和の道に導く。(ルカ1:78~79) 主なる神さまの憐れみの心によって。これが...