2021年10月2日土曜日

2021年10月2日の聖句

一人の心が喜びを抱けば人々の顔を明るくし、一人の心が苦しめば人々の霊は沈み込む。(箴言15:13)
パウロはフィレモンへ書く:兄弟よ、私はあなたの愛から多くの喜びと慰めをえました。聖なる者たちの心が、あなたのお陰で元気づけられたからです。(フィレモン7)

新約聖書に収められているフィレモンへの手紙は、使徒パウロが「わたしたちの愛する協力者」と呼ぶフィレモンという人物への、極めて個人的な内容の手紙です。
この手紙は獄中書簡と呼ばれる手紙の一つで、パウロが牢獄に入れられていたときに書かれました。ですので9節には「年老いて、今はまた、キリスト・イエスの囚となっている、このパウロが」と書いてあります。獄中からパウロが友人フィレモンに手紙を書いた。用件はフィレモンの奴隷であったオネシモという青年のことです。オネシモはフィレモンのところで何らかの失敗をし、主人に大変迷惑をかけてしまった。それで主人のところを出奔してパウロのところへ逃れたようです。そして、パウロに導かれてオネシモもキリスト者になったのです。それを踏まえて、パウロはオネシモのことをフィレモンに執り成すために手紙を書きました。それがこのフィレモンへの手紙です。
パウロはフィレモンに、オネシモのことを「もはや奴隷としてではなく、、奴隷以上の者、つまり愛する兄弟として」迎えてくれるように頼みます。この手紙をオネシモが持って、これからフィレモンのところへ戻っていくのです。
私は今日の箴言の御言葉はフィレモンへの手紙にぴったりだと思います。「一人の心が喜びを抱けば人々の顔を明るくし、一人の心が苦しめば人々の霊は沈み込む。」パウロはまさにフィレモンとオネシモにこういう関係になってほしかったのだと思いますし、同じキリストを信じる兄弟として、そういう関係に必ずなれると信じていたはずです。これまでは奴隷と主人でした。しかしこれからは、同じようにキリストの愛に生きる仲間です。神の子とされた兄弟です。
この手紙は私たちの共に生きる人々との関係を見つめ直すように促します。私たちはキリストにあって兄弟であり姉妹であり、共に喜び共に悲しむ家族なのです。

2024年4月20日の聖句

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