2022年2月15日火曜日

2022年2月15日の聖句

愚か者は心の中で言う「神などいない」と。(詩編14:1)
また、神の子が来て、真実な方を知る理解力を私たちに与えてくださったことも知っています。(1ヨハネ5:20)

「神などいない」というのは愚か者が口にする言葉だ、と言います。私たちは、他の誰でもなく自分自身への言葉として、この言葉を肝に銘じるように、と聖書は私たちに言っているのではないでしょうか。
現代の社会は「神などいない」という原理で動いているように思います。以前、「声なき者の友の輪」という、日本を含む全世界で傷つき、いやしを必要としている人々の友になり、愛し、援助をしていこうと志す活動の代表を務めておられる神田英輔さんのお話を聞いたことがあります。現代日本社会が深く病んでいるということを指摘しておられました。日本社会の特徴は、例えば「たこつぼ社会」とか、「寄らば大樹の陰」、「出る杭は打たれる」と言った言葉で言い表される、と指摘しておられました。私の言い方で表現すれば、空気が支配する社会ということだと思います。そこで支配するのは同調圧力であり、恥の感覚です。世間の目を気にしてきましたが、現代ではその「世間」も崩壊し、誰の目も気にせずに済む空間、例えばインターネット上の言論は、文字通りに悲惨です。私たち人間を超えた存在がいる、その方の前に私たちは生かされている、そういう感覚がまったくない社会は、こういう姿になるのだと思います。しかしそれは恐らく日本特有の現象ではなく、欧米も含めた世界的なことで、日本は課題先進国であるのだと思います。キリスト教国を自認している国々も含めて、私たちの社会は「神などいない」という愚かな思い込みによって形成されてしまっているのではないでしょうか。
キリスト者である神田さんは、神の国つまり神の愛による支配の価値観をこの世に広めたいと願って活動しておられます。「イエスの教えによる人と社会のトータルな変革」を志す、と。今朝の御言葉は、私たちに言います。「また、神の子が来て、真実な方を知る理解力を私たちに与えてくださったことも知っています。」神の子、主イエスさま御自身が私たちに真実を教えてくださいますように。私たちは「神などいない」という社会で生き、私たち自身の生き方があたかも神などいないかのようになりかねない危険の中で、しかしキリストの真理に生きることを願い、キリストに自分を変えて頂くことを願い、隣人のために神の愛を届けたいと願っています。どうか、神さまの御国を来たらせてください。私たちはそう祈りつつ、今日という一日に出発していきます。

2024年4月18日の聖句

シオンに住む者よ、叫び声を上げて、喜び歌え。 イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます偉大な方。(イザヤ12:6) 言は肉となって、私たちの間に宿った。私たちはその栄光を見た。(ヨハネ1:14) 「イスラエルの聖なる方は、あなたのただ中にいます」と、聖書は言います。私たちの...