2023年8月8日火曜日

2023年8月8日の聖句

私の民を良いもので飽かせるーー主の仰せ。(エレミヤ31:14)
あなたがたは、それぞれ賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を用いて互いに仕えなさい。(1ペトロ4:10)

神様は私たちに良いものを与え、しかもそれに飽きるほどに与えてくださる、と聖書は言います。その良いもの、今日の新約の言葉で言えば賜物ということになりますが、それには目的があることが分かります。「その賜物を用いて互いに仕えなさい」と言っている。私たちがそれを用いて互いに仕えるために、神様は私たち一人ひとりを良いもので飽かしてくださっている、というのです。
私たちに与えられているいろいろなものが私たち自身のためではなく、それによって他者に仕えるためのものだといういのは、私たちにとっては革命的な事実です。私たちの常識に反するからです。自分のものを自分のために使って何が悪い、と私たちは思います。もちろんほかの人にも分けてあげることもあるかもしれないが、それは自分に余裕があるとき、そうしても差し支えないとき。普通はそうです。ところが聖書は私たちの常識を打ち破る。そもそもその良いものは、他者に仕えるために神が与えてくださったのだ、というのです。
さらに興味深いのは、「互いに仕えなさい」と言っていることです。互いに、です。目の前にいるその人が自分に与えられたものを用いてあなたに仕えようとすることをも喜んで受け入れよ、と聖書は言います。他者の善意を信頼して受け入れよ、というのです。これもまた、大切なことです。
私たちは仕え、また仕えて頂くことによってしか生きることができません。私たちは弱い存在です。きっと神様は、敢えてそういう弱い存在として私たちをお造りになったのだと思います。私たちがひとりで生きることのできる強い存在だったら、もっと早く私たちの社会は壊れていたことでしょう。人が仕え合うこと、愛し合うことは、制度や道具で代替することのできない尊さです。そうやって共に生きることにおいて、私たちは、キリストが私たちに仕えてくださったことを具体的に知り、目の前にいる人に仕えることを通してキリストに仕えることを学ぶのではないでしょうか。

2024年5月9日の聖句

主は彼らに喜びを与えられた。(エズラ6:22) いつも喜んでいなさい。(1テサロニケ5:16) 復活の主日から40日目の今日は、主の昇天を祝う日として覚えられています。主イエス・キリストは、弟子たちの見ている前で天に昇って行かれたと聖書に書かれています。キリストは天に昇り、神の右...