2021年4月18日日曜日

2021年4月18日(詩編112)

詩編112
正しい人には闇の中にも光が昇る
恵みに満ち、憐れみ深く、正しい光が。(4節)

正しい人とはどういう人のことなのでしょうか。上の言葉に続く5節にはこのようにあります。「恵みに富み、貸し与える人は良い人。その人は公正に事を行う。」また7節には「悪評も恐れず、その心は主に固く信頼している」、9節には「貧しい人々には惜しみなく分け与え、その正義はいつまでも続く」とあります。
正しい人というのは、貧しい人に与える人、惜しみなく貸す人、悪評を恐れずに公正を行う人、そういう人のことだと言っています。このような人には「闇の中にも光が昇る」というのです。その光は恵みに満ち、憐れみ深く、正しい光。正しい人はそのような光に照らされている。そもそもこの詩編は「幸いな者、主を畏れ、その戒めを大いに喜ぶ人」と1節で言っているとおり、神さまに従って生き、貧しい人に慈しみを示し、弱い人を愛する者の幸いを喜ぶ内容になっています。従ってこの光というのは、神に従う者に向けられる神の御顔の光ということを意味するのだと思います。
現代の私たちの社会では、本音のところではここで言われている正しさの価値が認められなくなっているように思います。建前としては立派でも、本音の部分では余裕もなく、また貧しい人と言っても相手も聖人君子ではないので、思いを裏切られもする。聖書が私たちに教える正しさに生きることの難しさに気付かされます。
イエス・キリストこそ完全な意味で正しい方です。キリストこそ、貧しい人、病に苦しんでいる人、孤独な人、そのような人々のところへ行き、与え尽くし、共に生きた方です。キリストこそ、どんな暗闇の中でも神の光の中におられる方です。キリストはご自分に向けられた神の光を私たちに届けるために、私たちのところへ来てくださったのです。

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