2021年5月1日土曜日

2021年5月1日(詩編119:49〜56)

詩編119:49~56(ザイン)
この仮の宿では
あなたの掟が私の歌でした。
主よ、夜に御名を思い起こし
あなたの律法を守りました。(54~55節)

私たちは神さまが備えてくださった故郷、天の故郷を目指す旅人です。アブラハムから始まり、聖書は至る所で信仰者の姿を旅人になぞらえています。
「この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束のものは手にしませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声を上げ、自分たちが地上ではよそ者であり、滞在者であることを告白したのです。彼らはこのように言うことで、自分の故郷を求めていることを表明しているのです。」(ヘブライ11:13)。彼らが憧れ、求めていたのは、天の故郷です。そのためにこの地上では旅人、滞在者、よそ者として生きました。出てきたところよりももっとよい場所を求めていたからです。
この旅のための歌があります。「この仮の宿では、あなたの掟が私の歌でした。」歌があると旅が楽しくなります。神さまのくださった愛の掟が私たちの歌です。「掟」というと、私たちの持っているイメージからすると、あまり喜ばしいものではないように感じてしまいます。しかし神さまの掟は、私たちの旅路を導くマーチのリズムです。周囲にはほかのリズムが響いています。そのリズムは、しばしば「自己責任」だとか「消費主義」だとか、そういった響きを立てています。ところが私たちは神さまが響かせておられるリズムに合わせて旅を続けます。神のリズムは、神と隣人への愛のリズムです。キリストという神の究極の自己犠牲のリズムです。このようなリズムが私たちの旅路を彩ります。
私たちの生きる仮の宿で、今晩眠るときには、神さまの御名を思い起こしましょう。主の御名によって祈りましょう。神のリズムに自分は生きた一日であったのか、思い起こしてみましょう。感謝の祈りを献げ、悔い改めの祈りを献げ、神の愛が奏でるリズムに自分の歩調を合わせる喜びを噛みしめて、一日を終わりたい。そう願いつつ、新しい一日を始めます。

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