2021年12月15日水曜日

2021年12月15日の聖句

主はこう言われる。「あなたの被害は絶望的にひどく、傷は治らない。さあ、私があなたを再び健康にして、あなたの傷を癒やす。」(エレミヤ書30:12,17)
この方の打ち傷により、あなたがたは癒やされたのです。(1ペトロ2:24)

今朝の御言葉も、この旧約聖書とこの新約聖書の御言葉を一緒に読むことによって、まったく新しい福音の響きを立てています。もとのエレミヤ書の御言葉は、イスラエルの民に語られた言葉です。イスラエルのひどい現実を見つめながら、しかしその傷を神が癒やしてくださる、という約束の言葉として語られているのだと思います。
ところが、今朝私たちは新約聖書のペトロの手紙の一緒にこの言葉を聞いています。「この方の打ち傷により、あなたがたは癒やされたのです。」ここで言われている「この方」とは、主イエス・キリストのことです。この方は十字架にかけられた。私たちの罪をその身に負い、死なれた。この方の打ち傷によって、私たちは癒やされたのです。私たちの罪が負わせた傷です。私たちの過ちの痛みです。それをキリストが全部引き受けてくださって、私たちは癒やされました。私たちはキリストの傷によってしか、キリストの流した血によってしか癒やされないのです。
「あなたの被害は絶望的にひどく、傷は治らない」。この言葉は、十字架にかけられたキリストにおいては真実です。キリストは十字架の傷のために陰府にまで降りました。ところが私たちの傷については、もはや事情が違う。私たちの傷はキリストの傷によってもういやして頂いたのだから、私たちには治らない罪の傷がありません。罪の傷はもう完全に癒やされています。
そして更に御言葉は続きます。「さあ、私があなたを再び健康にして、あなたの傷を癒やす。」癒やされようのない傷、治りようのない痛みを、神がいやし、治してくださる。そう。キリストは十字架にかけられ、そして三日目に復活したのです。神がキリストを陰府から引き上げ、墓から復活させられた。私たちはキリストの傷によって癒やされ、キリストの復活によって生きる者となりました。私たちのためにキリストは十字架にかけられ、私たちのためにキリストは甦られた。私たちは今日の二つの御言葉から、この福音の根源的な事実を聞き取ることができます。
私たちは、今もなお悩みもあるでしょう。傷もあるし、痛みもあります。しかしそれは根本のところでは癒やされています。私たちのために痛みを負った方が、私たちのために死に打ち勝った方が、私たちを癒やし、再び立たせてくださるからです。

2024年12月27日の聖句

遠く地の果てまで、すべてのものが我らの神の救いを見た。(詩編98:3) また、幸いなる希望、すなわち大いなる神であり、私たちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。(テトス2:13) すてきな言葉です。「幸いなる希望」と言っています。私たちにとって...